きょうゴングが鳴るドラゴ戦でベスト4の座を争う“反逆のカリスマ”魔裟斗。1日に行われたファンイベントでも、ドラゴに「オレはドラゴ戦に3カ月もかけて調整してきたのに、その間に向こうは2試合もしたなんてアタマきた」と嫌悪感を示していた。この日の直前会見でもその怒りが収まることはなかった。
まずはカリスマが「翌日のトーナメント組み合わせ抽選会でオレの隣にきてから3カ月。ドラゴ戦のために(時間を)費やしてきました。でもドラゴは、2試合やって1試合はKO負けしてるんで、オレに挑むのはどうかなって思う」と“先制パンチ”。
ドラゴは「2試合こなしたのは特に問題ではない。魔裟斗選手のようにたくさんのファイトマネーがあれば年3、4回で済むんですけどね」と皮肉を込めての反撃に出る。
舌戦はさらにヒートアップ。よほどドラゴの言葉が気にくわなかったのか、わざわざ魔裟斗も「とりあえず、なんか言わないといけないでしょ。プロとして。僕も心痛いですよ。でも、嫌な役を買って出ないと。みんなと一緒にチャラチャラしててもしょうがないでしょ」と応戦。ドラゴをアマチュア戦士だと言わんばかりだ。
いわばプロ失格の烙印を押されたドラゴも黙っていない。イメージチェンジに失敗してしまったインテリサラリーマン風の魔裟斗の“勝負ヘアー”を横目に、ドラゴは皮肉たっぷりに「いい男ですね」とほくそ笑む。最大限の挑発に打って出たのだ。
闘いを前に激しい火花を散らせた両雄。最後は魔裟斗が「まあ、あすはオレのストレスとか全部ぶつけて勝ちたいと思います」と、うっ憤を晴らすべく怨念ファイトを予告していた。