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シルクロードS(GIII 京都芝1200m 10日) 本紙・谷口はファイングレインで勝負!

 例年、この時季が一番寒い栗東トレセンだが、それと同時にインフルエンザや風邪(かぜ)が大流行する地獄の季節。昔から“バカは風邪を引かない”とはよくいったもので、薄給に喘ぎ苦しみ、懐は常に寒くとも十数年来、風邪とは無縁の小生。とはいえ、あと1年と10カ月ほどで天命を迎えるだけに、手洗い、うがいを徹底して健康面に留意したい。閑話休題。
 先週は1回東京2日目が降雪のために中止。翌4日の月曜日に代替開催されたように、とかく、この季節は雪空が多く、こちら栗東でもWコースが閉鎖され、各陣営ともども、「なかなか絞り切れない」と調整面に支障をきたす極寒に悲鳴の大声を上げている。
 ましてや、昨年の10月27日のスワンS以来、ここが年明け初戦となるアストンマーチャンにとって、この寒波襲来は「1週前の時点ではまだ重いかな」と石坂師がもらしていたように、アゲインストになることはあっても、決してフォローにはならない。

 本命はズバリ!カンフル剤として使われた電撃戦の淀短距離Sで新境地を開拓、目にも鮮やかなイン強襲策で2歳11月のあけび賞以来の勝利を飾ったファイングレインだ。
 「これまでは気性の前向きさが裏目にばかり出ていたが、千二に矛先をかえた前走はハマッたね。今までは最初はゆったり走れていても、途中から行きたがるからどうしても甘くなったが、ホント、前走はハミを外してタメが利いた走り。その分、ラストも切れた。出遅れと馬場の悪い最内を通ってあの競馬ができたことは大いに評価できるし、もともとがウチの期待馬だったんだからね。重賞のここでもヒケ目は感じないよ」
 スポークスマン・中川助手も白い息を弾ませるNHKマイルC2着馬の完全復活。人気の盲点となっているここは、馬券妙味を踏まえても絶好の狙い目だ。

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