「笑ってはいけない」シリーズは、2006年から年越し放送をはじめ、『NHK紅白歌合戦』の裏番組としては民放首位の視聴率をキープする人気番組だ。ネット上では「これは毎年の楽しみだな」「今年はどんなスペシャルゲストが出るのだろうか」といった期待する声がある一方で、「そろそろ飽きてきたな」「なんだかんだでだらだら観ちゃうけど、それほど面白いわけではない」といった否定的な声もある。やはりネックとなるのは約6時間の放送時間であろう。
「大晦日の『笑ってはいけない』特番は年越し番組ですが、事前の録画放送です。そのため生放送での年越し気分を味わいたい人にとっては物足りない思いもあるようですね。さらに放送回数を重ねてくるにしたがってネタ切れやマンネリ化も指摘されています。『世界の果てまでイッテQ!』(同)がやらせ問題を引き起こしたのも、ネタ切れが背景にあるといわれています。バラエティ番組にとっては必ず直面する問題だといえるでしょう」(放送作家)
さらに、今年の放送に関しては「昨年問題起こしているから、萎縮してつまらなくなるのでは」といった懸念もある。
「2017年末の放送において、ダウンタウンの浜田雅功が、アメリカの俳優エディー・マーフィーに扮した黒塗りのメイクで登場したのです。これが黒人差別ではないかと問題になり、海外メディアでも報道されました。さらに相方の松本人志も、今年は『ワイドナショー』(フジテレビ系)を中心に舌禍事件を多く引き起こしています。そのため、『笑ってはいけない』もあら探しをされないよう、無難な内容に落ち着く可能性もありそうです」(前出・同)
年越し放送は今年で13回目を迎える。マンネリなのは確かであろうが、それを打破できるのか否か。放送を待ちたい。