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【雅道のサブカル見聞録】アイドルマスター2がいよいよ発売だが…

 2月24日、遂に『アイドルマスター2』発売された。本作は、バンダイナムコゲームスが2007年1月25日に発売したXbox360用アイドル育成シミュレーションソフトの第二弾。前作はネット通信を通して新規の衣装などを購入するシステムを採用し、Xbox Liveのマーケットプレースのダウンロードコンテンツの売り上げでは、日本のみの発売にも関わらず一時は世界第三位にランクインされるなど、Xbox360用の育成シミレーションゲームでは最も成功した作品である。その後継作とあっては期待感も高まる気がするが、ファンの間では必ずしもそうではないらしい。

 人気作の続編にはよくある問題だが、大規模な路線変更がファンに不満感を与えている。前作での主要キャラの一部をプレイヤーの育成キャラではなくライバルのアイドルグループとして登場させ、男性ユニット「Jupiter(ジュピター)」を追加するなどの新要素が主な変更点だが、特にファンの間では一部キャラクターのプ育成不可が問題のようである。

 育成シミレーションというゲームジャンルはゲームシステム以上にキャラ人気も重要だ。前作は発売後のプレイ動画などがYouTubeなどにアップされ人気に火をつけた。それも個性豊かなキャラクターが見た人の目を引いたからだ。その一部が自分でプロデュース出来ないとなれば、ファンにとっては大きな問題だ。キャラ売りに特化してヒットしたシミレーションゲームシリーズでは、ファンを意識して二作目は追加キャラのみで、従来キャラはそのままのケースが多い。前例からするとありえない大幅な変更が良い方向に向かうかは、ゲーム本編の内容と、前作で好評だったネット購入での追加要素次第だろう。

 『アイドルマスター』シリーズはゲーム本体の売り上げ以外にも本編での楽曲CDの売り上げ、フィギュア、プラモデル、アニメなどでのキャラの版権収入など、多くの付加価値が期待される、バンダイナムコゲームスの中でもかなり有力なコンテンツ。続編でコケるようなことがあるとコンテンツ全体の消滅危機でもある。発売前に植えつけたファンへの不安を今後どう払拭するか、見ものだ。(斎藤雅道)

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