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地上波から2時間ドラマ枠消滅…「カネがかかってやってらんねえ」

 1月31日、地上波で唯一残っていた2時間ドラマレギュラー放送枠であるTBS『月曜名作劇場』が、今年の3月いっぱいで終了すると報じられ、ファンから悲しみの声が上がっている。

 2時間ドラマは中高年の主婦層を中心とした固定ファンからの支持が厚く、船越英一郎や山村紅葉、片平なぎさらが活躍したことでも知られているが、一体何があったのだろうか。

 「同劇場からは『新・十津川警部シリーズ』や『新・浅見光彦シリーズ』などが生まれており、長い間、人気を誇っていました。しかし、昨年は月1回程度の放送に激減しており、年間で14回しか放送されませんでした。近年はドラマそのものが減少傾向にあり、さらにはバラエティー番組が全盛となっているため、放送枠縮小を余儀なくされていましたが、とうとう終わってしまいましたね。2時間ドラマファンには悲しい限りでしょう」(エンタメ誌記者)

 ネット上では《月曜名作劇場終わっちゃうのか。貴重な2時間サスペンス枠がまたひとつ…》《がっかりだなー。2時間ドラマ好きだったのに》《2時間ドラマ全滅ですか。視聴率ありきとはいえ、世知辛い世の中だ》《火曜サスペンスも土曜ワイドもみんななくなっちゃったね。もうサスペンス番組は見られないの?》など、ファンも落胆を隠せない様子だ。

 ずば抜けた視聴率を記録することはないが、古くからの固定ファンがいるため、安定して番組が続けられると思うのだが、なぜ次々と2時間ドラマが終了していくのだろうか。業界関係者がその理由をこう明かす。

 「かつてトレンディードラマが流行した時代は、2時間ドラマに“格下感”があったのは事実ですが、その後、魅力的な脚本や設定のドラマが増え、次第に人気となっていきました。しかし、近年はマンネリ化に加え、長時間ロケによる制作コスト高や、出演者のギャラ高騰などの問題で、制作費の安いバラエティー番組に取って代わっているのです」(番組制作関係者)

 各TV局のコスト節減は今に始まったことではないが、本当に面白い番組を作るためには、長期のロケや出演者へのギャラを惜しんではいけないはずだ。低予算で制作できるからといって、ひな壇にお笑い芸人を並べただけの安易なバラエティー番組ばかりでは、いずれ視聴者も離れていくであろう。

 今後は視聴率が10%を超えることができない1時間ドラマも“粛清”の対象になっていくかもしれない。

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