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いきなり日本一は7名だけ?平成のプロ野球における監督就任1年目の成績

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原辰徳

 “平成最後”のシーズンが終わり、“新元号最初”のシーズンを迎える今年のプロ野球。ファンの中には、その開幕を今か今かと待ち望んでいる人も多いことだろう。

 そんな2019年シーズンは、原辰徳(巨人)、与田剛(中日)、矢野燿大(阪神)、西村徳文(オリックス)、平石洋介(楽天)が就任1年目を迎えるシーズンでもある。彼らがどのような手綱さばきを見せるかもまた、シーズンの大きな注目点といえるだろう。

 チームを変える手段として、しばしば用いられている方法である監督交代。もちろん、どの球団も1年目から結果を出すことを望んでいるが、これまでの就任1年目監督たちはどのような結果を残してきたのだろうか。平成の世に現12球団の監督に就任した94名を対象に、以下にその内訳を見ていこう。

 94名の内、Aクラス以上の成績を残したのは36名。今年は前年6位のチームを引き継いだ小川淳司(ヤクルト)が、1位広島と「7」ゲーム差の2位まで順位をV字回復させている。

 この36名の中で、チームをリーグ優勝に導いた監督は10名。10名中8名は前年Aクラスのチームを引き継いだ末の結果だが、2008年の渡辺久信(埼玉西武/前年5位)、2015年の真中満(ヤクルト/前年6位)はBクラスのチームを1年で優勝チームに変貌させている。

 また、この10名の中には、その後日本一監督となった人物が6名いる。ロッテを3位から“下剋上”させた2010年の西村徳文(前年5位)を含めると、就任1年目でいきなり日本一を達成したのは7名ということになる。

 一方、就任1年目をBクラスで終えたのは58名。往々にして監督交代はチームの低迷を機に行われるものだが、その苦境を1年で変えるというのはなかなか難しい仕事であるようだ。ちなみに58名中20名は、奮闘虚しく最下位に沈んでいる。

 以上が、平成の就任1年目監督が残した成績の内訳である。1年目から結果を出す監督は“少数派”となっているが、果たして今年の新監督5名はどのようにチームを導いていくのだろうか。

文 / 柴田雅人

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