血圧の高い人が食事で気を使うのが塩分量。塩分を摂りすぎれば、高血圧のほかに肥満などの健康被害もあるから、血圧が高くない人も十分に注意したいところだ。そんな意味もこめて読者の皆さまにお伝えしておきたいのが「しょうゆ」にまつわるこんな知識だ。
しょうゆには「濃口」と「薄口」の2種類があるが、これらのどちらが塩分量が多いと思われるだろうか? 「薄口」というくらいだからきっと塩気も薄いのだろう…と思われががちだが、実は「薄口」の方が塩分濃度は高い。数字で見れば一目瞭然で、濃口しょうゆで通常濃度が16%なのに対し、薄口は18%。2%ではあるが、やはり薄口の方が濃いのが分かる。
では、なぜ塩分の薄いものを濃口、塩分の濃いものを薄口というのか? 一見するとこれらはアベコベな名称に感じるが、実は濃い、薄いは塩気の話ではなく、しょうゆの色を指した表現なのだ。タネが知れればなんて事はない話だが…それにしても紛らわしい表現である。