総延長●44・1㎞ 起点●東京都中央区日本橋終点●千葉県千葉市広小路交差点 制定年●1952年(原型は1885年)東京近郊通過地域●両国、錦糸町、篠崎、市川、船橋、ほか
次いで千葉街道。江戸川区からまっすぐ東に延びて千葉、成田へ向かい、かつては成田山新勝寺の参詣ルートにも組み込まれていた。だが、鉄道の時代(と言ってもしょせんは京成なんだけど)になって千葉街道は、「千葉民が東京へ通勤するために使う道」と化した。京成に総武線と鉄道網が充実しているのに、なぜか千葉県民はやたらと車で通勤したがる悪い癖がある。おかげで千葉街道は、朝夕はもちろんのこと、日中も反吐が出るほどの大渋滞に見舞われる。
その上、千葉県は“暴走半島”の異名を取るほど荒れ狂うドライバーが多いことでおなじみ。筆者もかつて「世界一のスピード違反をイギリスでやらかした男」を千葉で取材したことがある。そんなヤツらが千葉街道でブイブイ言わせているわけだから、善良な小市民たる我々がおいそれと足を踏み入れてはならない道なのである。
と、かくも恐ろしき原発街道の国道6号に“暴走半島”千葉街道。街道の怖さは、一本道で遠くまでつながっていること。だから、いま走っているエリアはごく普通の街であっても、行き着く先にトンデモタウンがあればその影響がモロに出る。だからこそ、これらの街道を走るときには心しておかなければならない。
だって、法定速度を守って走る車を覆面パトカーが煽りまくって、スピードを出したところでお縄頂戴……なんて日常茶飯事なのだから。