それまでインド料理屋にちらほらと「ビリヤニ」はあることはあったが、喫茶店のカレーピラフよりはマシだけど、なんだか悲しいものばかりだった。それが10年ちょっと前に「シャヒダワット」で本格的な「ビリヤニ」を提供し始め、巷に知れ渡ることになる。
この「ナワブビリヤニハウス」は系列店が都内と栃木、ここを入れて5店舗。パキスタン、北インド料理屋の専門店だ。各支店で「ビリヤニ」を出しているけど、なぜかこの店だけ「ビリヤニハウス」と謳っている、だけど「ビリヤニ」は1種類だけ。
ご覧の「ナワブ特性ビリヤニ」1000円は、ひと皿に「サラダ」と「ライタ」(ヨーグルトサラダ)が乗った代物。インディカ米をスパイス、ビックカルダモンホールで香り付け、鶏肉で炊き上げたものだ。パラパラのライスの食感、ほどよくスパイシーで旨み充実。途中「ライタ」をライスにかけていただくと、爽やかに軽やかな味わいに変貌、ボリューム満点だけど、ジャポニカ米と違って胃袋にすんなりおさまり重たさがない。
店内はカウンター10席と、2人席のテーブルが1卓。パキスタンかインド、ネパール人だか判別できないけど、男女2人が店を切り盛り。昼時は「ビリヤニ」を食べている人は皆無で、「2カレーナンセット」(カレー2種類)900円が主流。
ナンにはまったく興味がないので、「ビリヤニ」以外だと、ライスとセットになったカレーばかり食べている。
ご覧の「チキンコルマカレー」700円は、ややクローブの香り立つ穏やかなスパイス感で、軽やかな味わい。ちょい固めのターメリックライスはジャポニカ米、これ日本人に合わせているんだろうね。飽きのこない味わいで、変な話、近所にある立ち食い「よもだそば」のインドカレーに、なんだか似てるんだよね。
〈店舗データ〉
【住所】東京都中央区日本橋茅場町1−11−4小林ビル1F 電話03-5614-0330
【営業】11時〜23時
【休日】無休
【アクセス】地下鉄日比谷線・東西線「茅場町駅」3番出口から徒歩1分