『日曜もアメトーーク!』は、わずか2年で終了となってしまったが、SNSでは「ネタ切れ」「やっぱ週2はキツかったか」などの声もあった。
「編成の都合なのか、視聴率低下が要因なのかは分かりませんが、原則隔週の日曜版は毎回は放送されず、視聴者に定着しなかった。昨年9月17日に放送した2時間スペシャルでは、人気番組の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の視聴率に迫るところまでいったんですけどね」(お笑いライター)
『アメトーーク!』のように、深夜放送が好評でゴールデンに昇格したものの、すぐに終了した番組は多い。例えば、有吉弘行MCの『おーい! ひろいき村』(フジテレビ系 ※昇格後1年で終了)、くりぃむしちゅーMCの『くりぃむナントカ』(テレビ朝日系 ※昇格後半年で終了)、千原ジュニアらが出演していた『オモクリ監督(深夜時代はOV監督として放送)』(フジテレビ系 ※昇格後1年で終了)などだ。
反対に、ゴールデンに昇格しても長らく番組が続くケースもある。前出の『ナニコレ珍百景』も、もともとは深夜に放送していた。そのほかにも、マツコ・デラックス出演の『マツコの知らない世界』(TBS系)、おぎやはぎ・矢作兼がMCを務める『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)、さまぁ〜ずが出演する『モヤモヤさまぁ〜ず2』(テレビ東京系)などだ。
成功例には2つの共通点があるという。
「まずは、“スタンスを変えなかった”という点。番組イメージが変わると深夜からの固定ファンは離れてしまいますからね。もちろんゴールデンに昇格し、スタンスを変えて成功した例もありますが、稀です。そして、もう1点は“もともとゴールデン向きの番組だった”ということ。教養が身に付けられたり、人を傷つけて笑いにしたりしない番組は得てして成功しています」(同上)
ゴールデンは、深夜のようなディープなネタではなく、老若男女にウケる企画を放送しなければならない。10月の改編期で、深夜好評だった番組がゴールデンに昇格する可能性もあるだろう。群雄割拠の時間帯へ挑むにあたり、どのようなスタイルで立ち向かうのか? 今後の情報を待ちたい。