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フジの視聴率低迷はテレビ欄の右端移動との見解が“失笑の的”

 フジテレビの視聴率が低迷している。
 その原因が、テレビ欄の位置移動のため、という見方が定着しつつある。大学教授や放送評論家がやたらこの意見を支持するため、信ぴょう性を帯びつつあるのだ。 
 心理学を得意とするある大学教授は 「人の視線は、まず左に誘導される傾向がある。そのため、テレビ欄では左端がもっとも有利。NHKは大変いい位置にいる」としたり顔で言う。

 だが、テレビ関係者の間では、こうしたテレビ欄の位置移動説が“失笑の対象”になっている。
 というのも、この「左優先視線」の説得力は何もないに等しいからだ。モノを見る場合、自分の関心事がある方向から見るのが普通。左から見る慣習が人間にあるとは初耳である。
 教授の見解でいけば、ど真ん中の位置にあるTBSは地デジ化で浮上してもおかしくないが、万年4位のままだ。

 やはり、低視聴率の原因は、フジという局の傲慢さや番組の問題に尽きるだろう。
 「強引な韓流押しと番組内で商品や自社番組をわからないように宣伝するステルスマーケティングがいまだに続いている。これでフジの局イメージは急落した。たしかに『フジだけは観ない』という連中は増えている」(テレビ誌編集者)

 それに、フジは“番組疲労”も起きている。色あせた『笑っていいとも』や『SMAP×SMAP』を意味なく続けているのも原因だ。
 フジ自身も薄々悟っているのか、テレビの広告ビジネスより、サンケイビルなどの買収で不動産事業に軸足を移している。テレビ局としての衰退は誰が見ても明らかだ。

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