こう語るのは、AV女優でスポーツジムのインストラクター経験もある竹下ななさんだ。
確かに、身に覚えのある方も多いのでは?
若い頃は、どんなにたっぷりとSEXを楽しんでも、一晩寝れば朝からビンビン、寝起きでも一発ハメられたのに、いまや、1回射精するだけで性欲は完全消滅。
「私の知り合いのシニア男性は、半年ぶりにSEXをしたところ、1カ月以上、ムラムラすることがなかったと話していました」
むろん、性欲がなければ悶々としないで済む…という考え方もあるが、やはり男としては寂しいものだ。
一体なぜ、年齢とともに性欲の“回復力”は衰えてしまうのか。
「一番に考えられる理由は、体力の低下です。1回のSEXで体力を使い果たしてしまうので、体が疲れてしまって、性欲も湧いてこないんです。実際、年を取るほどSEX後の“体のだるさ”を訴える人も多い」
性欲の減退というより、スタミナ不足が要因なのだ。
だが、今さら毎日ジョギングをして、スタミナUPなんて出来そうもない。
「無理に体力をつける必要はないんです。大事なのは、SEX後の“体のケア”。これをしっかりやっておけば、疲れが残りにくいので性欲も回復しやすい」
それは、決して難しいことではないという。
まず、SEXを終えた直後、1つのストレッチをしよう。
「正常位で腰を振り続けると、腰よりも負担がかかっているのが、股関節の“内定筋”なんです。SEXをしたあと、股関節がダルいという男性は結構多い。これは、まさに内定筋に力が入っていたからです」
そのため、ストレッチで伸ばしてあげる必要があるという。
「やり方は簡単です。仰向けに寝た状態で、いわば“あぐらをかく”姿勢になるんです。これだけで内定筋が伸びるので、だるさは解消されます」
SEX後、何もしないで放置してしまうと、内定筋は一段と固まって“凝った”状態になりやすいので、できるだけ早く行おう。
また、入浴も体のケアに役立つ。
「男性はSEXで体を使うと、脊髄の反射機能が疲労するので、いくら体を休めても、なかなか回復しないんです。これを改善するにはお風呂が一番。体の血行をよくすることで、脊髄の反射機能の疲労もとれるんです」
ちなみにお湯の温度は、38〜39度のぬるま湯がベスト。
「湯船で湯に浸って、体を揉みほぐすように首や肩をマッサージすると、より効果的です。血行はたちどころによくなり、驚くほど全身から疲労感が消え去っていきますよ」
SEX直後の内定筋ストレッチと入浴、そして、
「意外と大事なのはSEXで射精したら、その翌日もオナニーで構わないので、しっかりと射精すること。そうすることで体が“射精行為”に慣れてくるので、性欲が高まりやすいんです」
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竹下なな…精力料理研究家。元AV女優であり、現在はヨガインストラクターとして活躍。大の料理好きでもあり、精力アップのための食材を使った簡単料理を日々、研究している。近著に『セックスが危ない!』(三和出版)。