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DREAM 秋山成勲争奪戦が激化の一途

 大みそかの秋山争奪戦が加熱の一途をたどっている。DREAM.6の完勝後に、大みそかの吉田秀彦戦をブチ上げた“反骨の柔道王”秋山成勲が24日、都内ホテルで改めて柔道王対決を熱望した。しかし、そんなマット界の人気者には各階級からの対戦要求が殺到。ライト級の青木真也とはドロドロした愛憎劇を繰り広げるなど、まさに“秋山狂騒曲”が鳴りやまない。

 大みそか決戦をめぐり水面下の攻防が熱を帯びてきている。
 秋山は23日に行われた「DREAM.6」で完勝した後、リング上から大みそかの吉田秀彦戦を熱望した。一夜明けたこの日もその意思に揺るぎはなく、改めて戦極の柔道王との対戦を念押し。会見では「僕の中で吉田先輩は最後に越えなきゃいけない壁。体重やいろんな問題があると思うが、やることに意義がある。場所は別にどこでも構わない」と強調したが、このコメントに2階級の猛者から待ったがかかった。
 まずは同じミドル級GPを制してDREAM初代ミドル級王者となったゲガール・ムサシからの対戦要求。早ければ大みそかにも開催見込みというミドル級王座の初防衛戦の相手として「秋山選手と試合がしたい。秋山選手はトーナメントに出てないしね」と指名された。秋山は「リスペクトされてありがたいですけど、自分は一からトーナメントに出てからの方がいい」と大みそかの対戦をノラリクラリと交わした。
 しかし、ライト級の青木真也の過激な挑戦要求には平常心を保てなかった。かねてから「秋山マイケルジャクソン成勲先輩、この大黒柱と試合をしませんか?」と再三に渡って挑発めいた挑戦状を叩きつけられても、これまでは「リスペクトされてるみたいでうれしい」と話していた。
 とはいえ、この日は青木から面と向かって「やらせてもらえるんであれば、僕は正々堂々と戦います」と言われ、秋山はその言葉使いを嫌味に感じたのか、いきなり眉間にシワを寄せ、「正直言わせてもらえば興味ない」とピシャリ。さらに語気を強めて「今は吉田先輩にしか目が行ってないので、そっちの方に集中したい」と眼中にないと言わんばかりにまくし立てたのだ。
 これまで周囲の雑音に冷静な対応をみせてきたものの、今回ばかりはすごんだ格好の秋山。一方、逆鱗に触れてしまった青木は「悔しい気持ちでいっぱいです。他団体の選手の名前を出されたり、DREAMでやりたいと言われなかったり…」と言葉を詰まらせた。あくまで吉田戦を熱望する秋山の対応に失望した様子だった。
 「DREAM.6」で最高瞬間視聴率13.4%を獲得した秋山。注目の秋山の大みそか決戦はいったいどうなるのか。DREAMサイドは今後ファン投票などを行って決定する見込みだという。

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