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海老蔵事件の余波で、江原啓之氏、地方メディアの後押しで復活か! そのカラクリに迫る

 『オーラの泉』(テレビ朝日系)が終了し、テレビ業界からは姿が消えたスピリチュアル・カウンセラーの江原啓之氏。

 この江原氏のディナーショーが昨年末大人気となり、年明け以降は、講演会も連日満員になっている。主催者を見ていくと、愛媛朝日テレビ、中京テレビ放送、サンケイリビング新聞社、FM群馬、UX新潟テレビ21、テレビ和歌山、NBS長野放送、UTYテレビ山梨、FM北海道、沖縄テレビ放送、財団法人・守山市文化体育振興事業団など錚々たるメディアが名を連ねている。これらの企業の経営陣に聞きたいのは、江原氏の根拠の無い能力はコンプライアンスに抵触してはないだろうかという点である。霊視という不確かな能力を売り物にし名をあげたた江原氏の復権に、メディアが手助けすることは問題ではないのだろうか。
 これらの復活劇の裏側には、海老蔵事件を的中させたという触れ込みがある。2008年11月に放映されたテレビ番組において江原氏は、ゲストの市川海老蔵に対し
 「舞台以外のことで、(発生する)事故や怪我に注意しないといけないですね」
 「なんか、気持ちが苦しくなったときに、無謀な事したりしませんか」
 と明言しており、江原ファンの間では、的中したと大騒ぎなのだ。この現象に関して、テレビ関係者に聞いてみた。

 「全然的中じゃないですよ。海老蔵さんは、2007年に風呂場で転倒して負傷してしまい、舞台に穴を開けていますし、彼の無茶な飲み方は、業界関係者じゃ有名な話ですよ」
(Aさん テレビ関係者)

 「海老蔵=無謀って、業界関係者だったら誰でも予言できますし、あの一族は怪我や病気が多いですから、そんなもんで的中とはいえない。地方のメディアには、ひょっとしたらコンプライアンスとかないんじゃないですか(笑)」
(Wさん 演劇関係者)

 「地方局や中小のメディアは、江原の霊視ではなく、歌と講演会だからコンプライアンスはクリアしたとでも思ってるんでしょうか。高いチケットを買って押し寄せるファンは、江原氏の能力を真実と思い込んだ人なんですから。主催企業の経営者の資質を問いますね。地方局は何処も苦しいので気持ちはわかりますが、困ったものです」
(Hさん 地方メディア関係者)

 「主催に名前を入れるということは、その講演会にお墨付きを与えるということですからね。僕が株主だったら、これらの企業に苦言を呈します。江原氏が講演会で「自分の能力は、未確認飛行物体=UFO 未確認生物=UMAみたいなものです」「自分の言っていることは、都市伝説です」とか言うのでしたら、問題ないんですが」
(Tさん 地方メディア関係者)

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