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ジャパンC(GI、東京芝2400メートル、30日) 特捜班はアサクサキングスを指名

 これだけ「穴」の条件がそろった馬も珍しいだろう。「第28回ジャパンC」(GI、東京芝2400メートル、30日)は、日本ダービー馬の3代そろい踏みで盛り上がっているが、特捜班が目をつけたのはアサクサキングスだ。秋の天皇賞は崩れたが、スロー必至の今回は安定した先行力が生きる。鞍上は、来日早々、エリザベス女王杯で一発を決めたルメール騎手と魅力たっぷり。前走の凡走でマークが薄くなるなら、逃げ切りまで十分ある。距離延長、コース相性ともにバッチリで、昨年の菊花賞馬が波乱を呼ぶ。

 史上まれに見るハイレベルとなった今年のJC。それだけに実力はあっても印が届かず、人気の盲点になりそうなのがアサクサキングスだ。
 昨年の菊花賞を早めのスパートから難なく押し切ったように、長丁場の底力比べは臨むところ。今年のメンバーでも主役の一角を担える実力馬だが、前走の天皇賞・秋を8着と凡走したため、人気は低空飛行となりそうだ。
 しかし、そんな低評価に反論するのが寺島助手。まずは前走の敗因から聞いてみよう。
 「あのレコード決着でマイラー向きの流れになった。うちの馬には苦しかったですね」。安田記念を制したウオッカ、桜花賞馬ダイワスカーレット、NHKマイルCのディープスカイと上位はマイルGIの覇者ばかり。長距離でこそのアサクサにはもともと出番がなかったわけだ。
 しかも、陣営は最初からそれを見越していたフシがある。本気で天皇賞を勝ちに行くのなら、休み明けで出走させるわけはなく、その前に1走使っていたはず。実際「JCがピークになるように仕上げてきた。落ち着きがあって体の張りが全然違う」と同助手も認める通り、天皇賞は叩き台でしかなかったわけだ。
 ならば、あの大敗は度外視できる。今回は距離延長、ダービー2着の実績がある東京の2400メートルと条件に文句はない。何よりこの舞台ならスローペースになる可能性が高く、これといった逃げ馬のいない今年のメンバーならなおさらだろう。アサクサのしぶとい先行力を最大限に生かせるはずだ。
 さらに強力な味方は鞍上のルメール騎手だ。来日早々、エリザベス女王杯でリトルアマポーラをVに導いた。2005年の有馬記念、追い込み馬のハーツクライで先行し、怪物ディープインパクトを完封したあの腕は少しも鈍っていない。
 「調教はいい動きだった。これなら楽しみ」とルメールが言えば、寺島助手は「今度こそ、力を見せられる」と気合を込めた。条件は整った。驚異の粘りで、穴党を喜ばせてくれそうだ。

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