10日の公開練習で桜庭がサソリ固めやラリアートなどプロレス技を披露し、相変わらずのオトボケぶりを連発した桜庭を「オレの方がもっときれいにできる」と挑発した柴田は「予定調和をぶっ壊す」と桜庭有利の下馬評を覆すことを宣言した。
当然調整に抜かりはない。総合格闘家としてキャリア3戦目にして「ようやく自分なりの調整の方法がつかめた」と独自の調整法を見いだすことに成功した。試合前には炭水化物を摂取すべくパンを食べている柴田は、今回の一戦を前にトースターを購入。故ジャイアント馬場さんは大一番の前にトースト一枚の軽めの食事を取っていたというが、馬場さんと同じく“東洋の巨人流”調整法で大一番に臨む。
この日の会見では試合直前でナーバスになっていたのか、終始言葉少なで本来で持ち前のビッグマウスが鳴り潜めた桜庭とは対照的に、さらに柴田は「最後に立っているのは自分。派手に暴れ回ります」と吠え「真っ黒コゲになってもらいます」と桜庭に最後通告。柴田は世代交代を狙う。
プロレス界から総合格闘技界に打って出た新旧プロレスラーの世代闘争。前哨戦では若さに任せたビッグマウスで桜庭のお株を奪ってみせた柴田が有利か。実際の試合でも柴田が若さと勢いで桜庭超えを果たしそうなムードが漂い始めている。