神奈川県の刑事・伊達一義(堺雅人)は、昼間はお人好しな性格だが、夜になると一変、法の目を逃れる凶悪犯に正義の鉄槌を下し、制裁者として様々な凶悪事件を解決している。同じく県警の鑑識課に席を置く久遠健志(錦戸亮NEWS・関ジャニ∞)は、ある日伊達の夜の顔を知ってしまう。しかし伊達に興味を抱く。やがて久遠は過去に覚えがある元刑事にしてバーのマスター三上国治(大杉漣)と伊達による制裁行為「神隠し」に関わっていくが。
“2つの顔を持つ刑事の活躍を描いた一話完結の勧善懲悪型刑事ドラマ”って、まるで「必殺!仕事人」みたいなふれこみだけど、その勧善懲悪に爽快感まったくナシ。かといってクリント・イーストウッドの映画(題名パクってませんか?)や、「狼よさらば」のチャールズ・ブロンソンみたいなスリルもナイ。でも目指しているのはカッコイイ海外ドラマ風という、なんともどっちつかずのドラマ。直視した者が石になっちゃうような、いつも悲しげな「目」以外は何の特徴もない堺雅人。彼を主役にもってきちゃうのも荷が重過ぎるけど、そこを支えるジャニーズが錦戸亮というのも何とも頼りない。この人下手じゃないんだけど、華が無いっていうかせめてここはKAT-TUN田中聖とか嵐の誰かくらいインパクトの強い人をもってきてほしかった。女優は杏ちゃんとりょうさんが出てるんだけど、なんか地味ねえ。
一回捕まえた犯人を殺そうとしたのを止めさせて、生かしたまま車に積んで、どっかもってってやっぱり殺しちゃう「神隠し」。伊達も久遠も三上もそれぞれ重い過去があるみたいなんだけど、心理描写も多くてボーっと見ていたチャピーにはそれのワケ分からなかったわ。それって、やっぱり「許されざる」事?(チャッピー)