2018年シーズン開幕から約1か月、6日の試合を含めて楽天はここまで31試合を消化しているが、この期間に残した成績は7勝23敗1分・勝率.233。シーズンを4分の1消化したこの段階で、早くもパ・リーグ首位の西武に16ゲームもの大差を付けられている。
ファンを呼び込む絶好のかきいれ時であるはずのゴールデンウィーク(GW)期間も、楽天の低迷した状況は変わらない。今年のGW期間である4月28日〜5月6日にかけて楽天は8試合を戦っているが、この間の星取りは1勝7敗の借金6。期間中に2度首位西武と対戦が組まれるという“不運”もあったとはいえ、これはお世辞にも褒められた成績ではないだろう。
昨年とは打って変わっての寂しい現状を送る楽天。不振の原因についてネット上では様々な議論が交わされているが、その中の1つに「オープン戦の順位が原因では?」という説がある。
今年のオープン戦で楽天は16試合を戦い、9勝5敗2分・勝率.643という成績を残している。これは1位の巨人(11勝5敗1分・勝率.688)、2位のロッテ(8勝4敗2分・勝率.667)に次ぐ3位の好成績であり、普通ならば褒められるところだろう。しかし、このオープン戦3位というのがなかなかの“いわくつき”順位であるのだ。
実は近年、“オープン戦3位のチームはシーズンで好成績を残せない”というジンクスがファンの間でささやかれている。実際に過去10年のオープン戦3位のチームを見ても、Aクラスに入ったのは日本ハム(2011年・2位)、巨人(2014年・1位)、ソフトバンク(2位・2016年)の3チームのみ。その他のチームは全てBクラスに沈んでいることも、これを裏付けるものとなっている。
ジンクス通りの状況に陥ってしまっている楽天。今後の試合でそれを跳ね返すだけの奮起を見せることはできるだろうか。