子供の頃から慣れ親しんできたという「チョコボール」のCM出演に「まさかのわたしが大抜擢。嘘だろって思いました」と照れ笑いを見せた遠藤。CMでは信号待ちで並んだ隣の車の助手席に座った少年に、突然チョコボールの“三粒同時食べ”を披露する怪しげな中年男を熱演。「子供にまったく媚を売っていないCM」とそのシュールな内容に満足げ。壇上には遠藤から実際に顔型を作り製作された3Dマスクを着用した“遠藤のクローン”10体も登場した。
ドラマや映画では渋い演技とは相対するようなコミカルな演技も披露し、俳優としても相変わらず人気の遠藤。巷では“可愛い”と評価されることが増えたというが、遠藤自身は「この顔で可愛いといわれても気持ち悪い。嬉しいけど、恥ずかしいですね。これまでは恐いと言われてきたのに」と照れ笑い。
役者として、来る仕事は絶対に断らない性分だといい、「僕はエキストラからやってきたので、仕事をもらうのはとてもありがたいことだと常々思っています。基本的には来る仕事はできる限り受けるようにしています」としみじみ。最近はさすがに体力的なことも考慮するようになったといい、「もう54なので…今は責任をもてる仕事はやるというふうになってきてはいます」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)