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ワールドスポーツボクシングジム初の新人王 イケメンボクサー・安西政人に迫る

 ワールドスポーツボクシングジム初の新人王・安西政人。17歳で単身上京し、プロボクサーを目指した青年は「お金持ちになりたい」という夢に向かって走り続けている。日本タイトル挑戦も狙えるイケメンボクサーの素顔に迫った。

 あこがれは2階級制覇(WBA世界スーパーフェザー&ライト級)を成し遂げた畑山隆則や元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎。テレビに釘付けになった。「プロボクサーになってテレビに出ればお金を稼げる」。16歳の安西はそう思った。
 中学卒業後、安西は希望していた飲食業の仕事を紹介される。旅館の板前として働き、上京するための資金を蓄えた。1年かけて貯めた60万円を握り締めて上京した。17歳の夏だった。
 地元・神戸でプロボクサーを目指す道もあったが「飽き性なんで、帰りたくなったらすぐ帰れちゃう。東京だったらお金が無いと帰れないんで。親に甘えたくなかった」と親元を離れることを決意。母親も理解を示してくれた。
 上京後、複数のジムを見学した中で一番気に入ったのが今のジムだ。ふん囲気もよかったが、決め手は、素人だった自分を親切に指導してくれた。そのかいあってか、記念すべき第1号の新人王となった。
 会長がWBA世界スーパーフライ級王者・名城信男のトレーナーと面識があり、名城に胸を貸してもらったこともある。さらにWBAフライ級1位亀田興毅、同11位大毅、OPBF東洋太平洋フライ級王者の大久保雅史…など上位ランカーとスパーリングでもまれ、メキメキと力をつけた。
 現在はデビュー以来10連勝。日本フライ級9位まで上り詰めた。すでに日本タイトルに手が届くところまできている。だが、本人はいたって冷静だ。
 「まず日本ランカーに勝てる実力がないと。毎回試合でガードが悪いので、反省点を直すこと。気持ちの浮き沈みが激しいんで、精神的な部分も強化していかないと。もうちょっと練習したほうがいいと思います」

 ただでさえフライ級の層は厚い。「やっぱり世界チャンピオンはみんな気持ちが強いし、レベルがめちゃめちゃ高いと思うんで。まず日本タイトルを獲って2、3回防衛して、世界チャンピオンに挑戦できるくらいの実力があれば、会長にそれは任せます。2年から4年くらいで獲れたらいいと思います」と一歩ずつ階段を上っていくハラだ。世界チャンピオンになって「年収1000万円くらいからお金持ちだと思うんで、年収1億円ぐらい稼げるボクサーになる」のが夢だという。
 “億万長者”というビッグな夢をもつ安西だが、グローブを置けば、どこにでもいる21歳の好青年。今は洋服やシルバーアクセサリーにハマっている。ファイトマネーをもらってもっぱら上野に出かけることが多いとか。
 さらに、うれしいことにボクシングを始めて彼女もできた。「モテるようになりました(笑)。金持ちになる以外にモテたいっていうのもあってやり始めたんで」とハニカム。最近は彼女に世界にひとつだけのオーダーメードネックレス(ラリースミス製)をプレゼント。応援してもらっている感謝の気持ちだという。
 すべてにおいて充実した時間を送っている安西。「世界チャンピオンになって防衛できる限り防衛して、引退してお金があれば自分のお店を持ちたいですね。服とかいろいろなお店をやりたい」。その夢は果てしなく続いていきそうだ。

◎11・12八巻戦
 安西は11月12日の後楽園ホール大会のメーンイベントで八巻裕一と対戦する。八巻はノーランカーだが、スパーリングで何度も対戦し、一緒に酒を飲んだ顔見知り。
 それだけに「知っている相手にどれだけやれるか。ノーランカーにやられるとランキングから外れてしまう」と警戒する。
 日本タイトルに挑戦するためにも絶対に負けられない相手。「この前はしょうもない試合をしてしまったので、いつも応援に来てくれる人たちのためにしっかりとKOで倒したいです」と誓う。

<プロフィール>
 安西政人(あんざい・まさと) 兵庫県神戸市出身。1988年1月13日生まれ。167センチ、60キロ。10戦10勝(4KO)。06年11月28日デビュー。日本フライ級9位。第55回(08年)同級新人王。趣味は音楽鑑賞、お気に入りの曲は斉藤和義の「歌うたいのバラッド」。好きな言葉は「有言実行」。好きな女性のタイプは宮崎あおい。

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