まず、井口は「飲み干して空のジョッキを見せて、『すいません、同じのもう一杯』って言いますよね?いやいや、全部同じジョッキ使ってるから。自意識過剰の極みです」と「同じの」と言われてもわからないので、キチンとメニューを言ってくれと話す。
次に、「トイレの行きかけとかに、店員さんとすれ違いざまに、『俺のところにビール』って言いますよね? お前の席どこか知らないから。そんなに注目してないんだから。どこに座ってるか把握しているという勝手な思い込み。自意識過剰になってる」と座席以外でオーダーしてくる客への怒りをぶつける。
また、井口は「若い人が気を遣ってくれることが、逆に店員さんを困らせてることもあるんです」と客の気遣いでも迷惑を感じることがあるようだ。
「例えば、8人、9人くらいのグループのテーブルに、店員さんが(お盆に乗せて)飲み物を持っていきますよね。『重そうに持ってるな』って思うから、お盆から取ってあげようとする人いますよね? あれが一番困るんですよ。絶妙なバランスを保って持ってるから」と勝手に取られるとジョッキが崩れる可能性があるため、余計な気遣いをしないでくれと語気を荒げた。
軽快に客の迷惑行為を語っていた井口だったが、ネット上では、「仕事なら当たり前にこなせよ」「接客業をやってた人の言葉? ありえない」「それも含めてサービスだから。お客様に甘えるのは違うよね」と手厳しい意見が多く寄せられている。
他業種と比較して、飲食店の人手不足は深刻だ。その原因の中には、「お客様は神様だ」「お金をもらってるならちゃんと働け」といった考え方を持ち、店員に対して横柄な態度を取る客が多いからなのかもしれない。
ネットの意見のような考え方は間違いではないが、店員も同じ人間であるので、客側にも配慮は必要なように感じる。