JBCは生産者による発案によって、開催競馬場を持ち回り制とし、本家アメリカのブリーダーズカップを模範に’01年にスタート。JpnⅠが3レースも同日開催されるという、まさに「ダート競馬の祭典」だ。それぞれのレースに「Road To JBC」という前哨戦があり、その結びつきを検証していきたい。
『JBCレディスクラシック』の前哨戦のレディスプレリュード(JpnⅡ・10月3日・大井)を見てみると、’11〜’13年はレディスプレリュード優勝馬が3連勝しているし、それ以後も2〜4着馬が制覇している。
今年は、優勝馬アンデスクイーンが、JBCクラシックへの出走を表明。2着のファッショニスタのみが出走予定だが、人気に応えることができるか注目だ。
1400メートル以下で行われる『JBCスプリント』の前哨戦は、東京盃(JpnⅡ・10月2日・大井)と南部杯(JpnⅠ・10月14日・盛岡)の2レース。勝ち馬に限らず、2〜4着の惜敗組にも十分チャンスがある。’16年のダノンレジェンドは、東京盃5着→JBC1着、’14年のサトノタイガーは6着→2着と本番で巻き返してくる馬も多い。東京盃組には注意が必要だ。
また、南部杯1〜3着馬のJBCスプリントの成績は【1・2・2・2】。’13年のエスポワールシチーは南部杯とJBCを連勝しており、南部杯組も上位争いが必至だ。
そして、地方競馬最高額の賞金を誇り、ダートのトップホースがそろう名実ともに権威ある一戦『JBCクラシック』に注目したい。歴代の勝ち馬には、いくつものタイトルを持つ名馬がずらり。傾向としては、競馬場が変わっているにも関わらず、連覇する馬が多いということ。その時代をけん引するダート馬がきちんと力を出し切り、きっちりと勝っている。
前哨戦としては、日本テレビ盃(JpnⅡ・9月23日・船橋)との繋がりが強く、勝ち馬の成績は【3・5・0・2】。このレースをステップレースに選んだ馬が好走している。