優勝しての北京五輪出場が期待された高橋だが、レース序盤で失速し、途中、トイレに駆け込むハプニングも。これまで出場したレースでワースト記録の27位に終わり、試合後の会見では、選手生命を延ばすため昨年8月に右ひざを手術し、体調が万全ではなかったことを明かし、「まだやりたいことがある」と現役続行の意向を表明した。
「惨敗だったが、沿道の歓声は一番。試合後もしっかりファンの期待に応え、何度も“Qちゃんスマイル”で頭を下げ、好感度は確実にアップした」(陸上担当記者)
現役続行を表明した高橋だが、肉体的にはすでに限界を超えているという。
「練習環境などを含め、シドニー五輪の時がピーク。それ以降は下り坂。今は、自分のチームで周囲はイエスマンばかりだから、競技生活引退への引導を渡せる人間がいない」(同)
実際、高橋が現役続行を宣言したのはスポンサーの関係によるといわれている。
「健康食品会社のファイテンと05年から4年6億のスポンサー契約を結び、まだ契約期間が残っているので引退しようにも、できない」(同)
しかし、確実に引退時期は迫っており、“第二の人生”として考えられるのがタレント転向だ。
「元女子マラソン選手では、増田明美は解説は抜群だが、タレント性はない。松野明美はタレント性はあるが解説はイマイチ。マラソン大会や講演で稼いでいる谷川真理が一番成功しているが、高橋のスター性は3人とは段違い。彼女を欲しがっている事務所やマネジメント会社の名前は前から何社か聞いている。そろそろオファーしているところがあるかも」(芸能プロ関係者)
なんといっても、高橋は五輪の金メダルで国民栄誉賞を受賞と抜群の実績。しかも、愛らしい笑顔でたちまち人気者となり一時期はCMのオファーも殺到した。
「現在、元アスリートでの一番の成功者は松岡修造。CMがバンバン入るし、しゃべりが達者なので、テレビの仕事もどんどん来る。ただし、指導者としてはイマイチ。高橋の場合、苦労人だから、指導者としても期待できるし、講演、CMでも稼げる。もう少し、しゃべりに慣れればテレビのバラエティーなんかでもしっかり使える」(広告代理店関係者)
高橋が会見で語った「やりたいこと」が何かはともかく、もし引退しても将来は安泰のようだ。