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特選映画情報『英雄は嘘がお好き』〜フレンチ・パツキン美女の“エロス”も存分に楽しめる嘘つきコメディー!

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提供:週刊実話

配給/松竹 新宿ピカデリーほかにて公開
監督/ローラン・ティラール
出演/ジャン・デュジャルダン、メラニー・ロランほか

 “美人コメディエンヌ”は昔から大好物。キレイな顔してやることはバカ、という隙だらけのキャラに僕は“好きだらけ”ってなもん。パツキンならなおヨロシイ。そんな狙いにドンピシャなのがこのフレンチ・コメディー。ヒロインはタランティーノの戦争物『イングロリアス・バスターズ』(08年)のヒロインなどで知られる美人女優メラニー・ロランなら文句ナシ。その美しさは、フレンチ・パツキンとしてはカトリーヌ・ドヌーブ級! とボクが太鼓判。

 19世紀初めのフランス。ボーグラン家の次女ポリーヌ(ノエミ・エルラン)の婚約者ヌヴェイル大尉(ジャン・デュジャルダン)は戦地へ赴く。しかし、必ず手紙を書くと約束しながら彼は音信不通となり、心労から病に臥せる妹を見かねた長女エリザベット(メラニー・ロラン)は嘘の手紙を勝手に代筆するが、そこに、ボロボロの服装で臭いニオいを放つ哀れな姿でヌヴェイルが街に戻ってくる…。

 すでに映画監督としても才能を発揮し“才女”で知られるメラニー様が、ここでは知性も教養もかなぐり捨てて(?)、自分史上最大の“おバカキャラ”に挑むのだから観たくなるでしょ。単なる敵前逃亡者にすぎないその婚約者のふりをして、ウソ八百の英雄バナシを手紙ででっちあげて収拾がつかなくなり、その婚約者とツルんで、さらなる嘘を積み上げる…いやあ“嘘のスパイラル”ってコワいね。

 『イングロリアス――』のころよりボディーは熟成し、今やむっちむちのプチ熟女たる彼女がたまんない。露出度の高いドレスからこぼれる首筋から斜めに散りばめられた艶っぽいおホクロ様は、あたかも美肉増量の熟肉を保証する“三つ星マーク”のようにも映る。

 オスカーも受賞したフランスの名優でコメディー畑出身でもあるデュジャルダンとの“かけ合い漫才”も笑える。これがコメディー初挑戦となったメラニー様も喜劇女優の素質十分。このニセ英雄のせいで、川に何度もドボンと落とされ、そのたびに濡れねずみになるメラニー様。美女は何をやっても絵になる。これがホントの“びじょびじょ美女”“水もしたたるイイ女”ってわけか。ベタで失礼。

 笑えるのは彼女だけでなく、戦地へ赴いた婚約者を慕う一見清純そうな、こちらも美人の妹が実はド淫乱っていうのもオカシイ。何せ、その手紙はまるでエロ小説のようにあけすけ。本性は、たたかれ好きのM女ちゃんだったという意外性は、実にゲスな趣向でイイなあ。こういう下世話な設定にすぐ反応するボクも、ゲスの極み。であります。これは美女の意外な素顔や嘘を楽しむコメディーだ!
 《映画評論家・秋本鉄次》

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