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お家騒動が発端で訴えられた美川憲一

 歌手の美川憲一が一方的に独立したことで経済的損害を受け名誉も傷つけられたとして、前所属事務所「エービープロモーション」が12日、美川と個人事務所「オフィス・ミカワ」を相手取り東京地裁に総額約2億1125万円の損害賠償請求訴訟を起こしたことを同社の公式サイトで明らかにした。

 美川といえば昨年夏、「エービープロモーション」からのギャラ未払いを発端にしたお家騒動が勃発し独立。昨年9月に会見した際、同社の前社長に対し「会社をつぶすようなことをして申し訳ないと思わないの」と謝罪を要求したことを告白していた。

 その後、騒動は収束したかに見え、美川も騒動勃発前と変わらず仕事をこなしていたが発売中の「週刊文春」(文芸春秋)に対し同社の社長が「24年間支え続けた私を、一方的に悪者に仕立てた。あのやり方だけは許せない」と“告発”し、美川を提訴することを明らかにした。

 「前社長は昨年12月以降、美川に内容証明を2度送り、衣装や現金の返還を要求したにもかかわらず、誠意ある回答がなかったため、今回の訴訟に踏み切ったという。損害請求額の内訳は、美川のステージ出演料など、独立しなければ、事務所に入るはずだった違約金1億3554万円のほか、かつて元後援会長から美川が訴えられた際の裁判費用約500万円とその裁判での和解後に貸した1000万円などの貸付金、ロールス・ロイスの修理代92万円など多岐にわたる」(芸能記者)

 さらに、同社は公式サイトで「独立断行後も『美川憲一』の名称を用いて芸能活動を続けている」と1965年デビュー当時から名乗っている芸名の使用にも“待った”をかけただけに芸名の使用問題も含め、裁判がどんな展開を見せるかが注目される。

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