「日本でチェルノブイリのような核施設事故が発生したときに、どのような対応を取るか(中略)常に考えておかねばならない、と書いたのですが、その8カ月後の'11年3月11日に起こった東日本大震災に続いて、福島第一原発事故が起きたのです。それで奇しくもこの一文が予言のようになってしまいました」
'00年7月4日のことだ。松島基地ブルーインパルス所属の『T-4』2機が墜落して、乗員3名が殉職するという痛ましい事故が起きた。同年3月22日にも、『T-2』練習機がほぼ同じような形で墜落(訓練生1名殉職)しているが、いずれの事故も佐藤元空将は“知っていた”のである。
「3月19日の時点で、3日後の同月22日、そして7月4日に墜落事故が起きると知人が知らせてくれたのです。発生日時、T-2、ブルインという機種の特定、その機数と人数までことごとく的中していました。しかもその知人に事態発生を知らせたのは、地球外生命だったというのです」
T-4の事故は国会でも取り上げられ、綿密な事故調査報告書が作成されたのだが、原因などに多くのナゾを残した。
「ただ一つ言えることは、両方の事故とも実にうまく女川原発を回避して墜落しているのですよ」
佐藤元空将に知らせた知人とは、石巻市在住の神主Sさんだ。
「Sさんいわく、メッセージを送ってくるナゾの知性体は4種類、他にも16種類くらいいるようで、われわれと違う感性を持つ者が半数、残り半数は善意が通じる相手のようなのですが、彼らも複雑に利害が絡んでいるようなのです」
UFOの目撃情報は1952年と'57年に突出して多い。'52年には米国が史上初の核融合兵器の実験を行っており、'57年には英国が初の水爆実験を行っている。同年にソ連はICBMの実験に成功している。
「UFOは存在するかしないかの議論など、もうとっくに終わり『第5種接近遭遇』、つまり人間からコンタクトを取って情報を発信し、地球外生命と双方向のコミュニケーションを行う段階に来ているのです。特に日本の空を監視・防衛する空自は真剣にUFO対策に乗り出すべきです」
佐藤元空将は、日本政府のUFOに対する法整備不足にこう警鐘を鳴らし、前著刊行後の'11年7月には自身もUFOに遭遇したこともあって、今回、前著から大幅に加筆した『実録・自衛隊パイロットたちが目撃したUFO 地球外生命は原発を見張っている』(講談社+α新書)を上梓した。佐藤元空将の言うUFOの真実とは、ズバリ「人類の核エネルギーの未熟な扱い方について見守ってくれていること」と断言する。