良太郎容疑者の所属する清水エイジェンシーは、その名のとおり、アキラが設立した芸能事務所で、所属タレントはアキラ・良太郎のほか数人のものまねタレントが業務提携という形で名を連ねている。社長はアキラの次男が務めており、いわば典型的な同族企業といえる。
今回の騒動によって、いわば、清水エイジェンシーは稼ぎ頭の一人を失ったことになるのだが、大黒柱であるアキラ側からしたら、今後の芸能生活が大きく狂う大惨事なのだという。
「アキラさんは現在、ホテルのものまねショーの営業がメインの収入で、一回のショーのギャラは、業界トップクラスとされています。かつては、10年間で50億円近くを稼いでいたらしいですが、最近は不景気で、1億円程度の年収に落ちているそうです。それだけに、自分の後釜として良太郎にかける情熱と期待は、ただならぬものがあったのでしょう。会見の時の号泣は、そんな気持ちの表れでしょう」(芸能記者)
それだけではない。アキラは、2012年頃から全てのものまね番組を降板、営業仕事もセーブしている。これは弟子で息子である良太郎を育成する意味のほか、自身の体力的な問題もあったという。
「アキラさんはスポーツ万能で、同じ世代のタレントのなかでは、比較的体力はあるほうです。ですが、年下のものまね芸人、栗田貫一さんが軽度の認知症を発症したこともあり『大黒柱の自分に何かあっては…』と常に気にしていたそうです。特に、次男は会社社長として清水家全体のマネージャーもしているので、自分のいなくなった後の次男と三男の行く末を、いつも気にしていました。さらに、アキラさん宛の営業依頼は、ここ数年、良太郎がアキラさんの代わりに務めることが多く、良太郎を育てるために、会社全体も大きな投資に出ていたのです。このままだと、清水エイジェンシーは破産の可能性もあります」(芸能記者)
清水アキラ63歳。還暦すぎのオヤジタレントは、息子のため、まだまだ働かなくてはならない。