search
とじる
トップ > スポーツ > ペナントレース佳境 今オフは球界の大移動になる!? (阪神)

ペナントレース佳境 今オフは球界の大移動になる!? (阪神)

 阪神の渉外担当がアスレチックス2A・中島裕之内野手(32)の獲得に向け、すでに動き始めていた旨が報じられた(8月26日)。中島は故障もあったが、米球界に適応できず、悶々とした日々を送っている。だが、西武時代の通算打率が3割2厘、162本塁打。その実績から、阪神以外にも、楽天、DeNA、巨人など複数の日本球団が興味を示しているとも伝えられてきた。『中島争奪戦』に参入する球団も増えそうだが、一部メディアによれば、阪神は「中島に近い関係者との接触にも成功した」という。

 プロ野球解説者の1人がこの一報をこう分析する。
 「一般論として、日本人メジャーリーガーの帰還、ドラフトなどで『近い関係者』というのは、実は本人のことなんですよね。推測ですが、今回もその可能性は高いと思われます」

 だとすれば、阪神は『中島獲得』で楽天、DeNAなどを大きく引き離したことになる。
 中島とアスレチックスの契約だが、「2年契約で3年目に更新するかどうかの選択権は球団が持つ」というもの。2Aまで降格した32歳を引き止める可能性はゼロであり、他・米球団に新天地を求めるとしても厳しいものとなるだろう。
 しかし、阪神は中島を使いこなせるのだろうか。遊撃には、チームの主将も務める鳥谷敬(33)がいる。二塁には同じく米帰りの西岡剛(30)、今季活躍中の上本博紀(28)がいて、三塁には今成亮太(26)、ベテラン・新井貴浩(37)が控えている。一塁にはゴメス、二軍を見渡しても、将来の正遊撃手候補・北條史也(20)がチャンスを待っている。
 「新人の陽川尚将(23)を推すOBもいます。陽川は出遅れたが、和製大砲になり得る内野手です。北條、陽川を育てる環境を整えないと…」(プロ野球OB)

 プロの世界である以上、競争は避けられないが、戦力のダブつきは芳しくない。まして、阪神は今年の親会社の株主総会で「日本人メジャーリーガーの厚遇」を批判されている。シーズン途中に獲得した建山義紀も“即一軍登板”とはならなかった。
 この建山の途中獲得には『2つの新事実』が隠されていた。
 「当時、阪神の『本命』は渡辺俊介でした。渡辺は米独立リーグまで落ちましたが、本人はそうした苦労を楽しんでいるというか、日本帰還の意思が全くなかったんです。この先、考えが変わる可能性もありますが、建山獲得のとき、阪神は他球団にはない『日本人メジャーリーガーとの接触ルート』も確保した、と」(球界関係者)

 中島、鳥谷、西岡、上本、今成、新井貴、ゴメス、若手の北條…。阪神の内野レギュラー争いは球宴級となりそうだが、中島獲得を進めるには西武時代の実績に相応しい年俸はもちろん、西岡、福留の獲得時に提示された住環境のサポートも約束しなければならないはず。鳥谷と西岡の2人だけでも推定年俸は5億円に到達する。中島にも、「福留孝介(37)の1億5000万円以上」は提示しなければならないだろう。
 憶測の域を出ていないが、鳥谷にも米球界挑戦の意向がある。今は封印されているが、阪神渉外が中島獲得を進めたのは“有事”に備えるためかもしれない。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ