『トイ・ストーリー4』、待ってました! このシリーズは、1と2は確かに楽しかったんですが、正直言えば、何かもう一つパンチが欲しかった印象。でも、シリーズ3で突然、これまでの作品の“色”が変わり、まさかの大号泣! 期待以上の感動に、止まらぬ涙と鼻水は首に巻いていたスカーフで拭きました。映画館から出る時はボロボロ顔…。
そして今回、まさかのシリーズ4が登場。どんなもんだろう? いえ、心配ご無用。これが大満足! まず、最高に楽しい新キャラに癒やされます! 捨てられるのに慣れているプラスチック製フォークの“フォーキー”の考え方があまりにも可愛く、でも、どこか発言が正論で納得してしまいます。誰かがフォークを使って食べ終わればゴミ箱行きになると、頑なに突っ走って逃げようとするフォーキーをウッディが救う。この一連のシーンが最高に笑えるのです。
ウッディは、まるで母親のようです。だってフォーキーがいなくなると、それを作った新しい持ち主のボニーが悲しむから必死。でも、フォーキーは、自分のことをおもちゃではなくゴミと思っているから、どんなに守っても、フォーキーは家からいなくなってしまうのです。
フォーキーを探しに冒険に出るウッディたち。今回も、まるで実写と勘違いしてしまうような美しい映像のオンパレード。そして素晴らしいストーリー。ちょっぴりドキッとしながら、ラストはまさかの展開です。
誰にも愛されなくなったおもちゃたちの気持ちを知った時には、感動の涙が抑えられない。そして、バイクに乗ってるイケメン(?)デューク・カブーン。今、話題になっているミスター・マトリックス、キアヌ・リーブスの渾身のアフレコだけでも笑えます。体全体で表現して、必死なところがキャラクターにナイスな味を与え、ホントにピッタリです。
ちなみに、私のお気に入りのキャラは、あまり目立たないカールのうちの1人。映画が終わり、“あれ? このキャラのオチは?”と思ったら、最後の最後に完オチで笑わせてくれる! さすがディズニー/ピクサー。私は大満足です。
トイ・ストーリーは子ども向けとは言わせない。バリバリ働く皆さんに、懐かしいあの頃を思い出してほしいし、心がとても癒やされます。それでは、映画館へ行ってらっしゃい!
画像提供元:(c)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
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■トイ・ストーリー4
声の出演/ウッディ:唐沢寿明(トム・ハンクス)、バズ・ライトイヤー:所ジョージ(ティム・アレン)、ボー・ピープ:戸田恵子(アニー・ポッツ)、フォーキー:竜星涼(トニー・ヘイル)、ギャビー・ギャビー:新木優子(クリスティナ・ヘンドリックス) 配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン 7月12日(金)全国ロードショー。
■ウッディたちの新しい持ち主となった女の子ボニーは、彼女の一番のお気に入り、手作りおもちゃのフォーキーを家に持ち帰る。仲間たちに快く紹介するウッディだったが、プラスチックでできたフォークやモールでできたフォーキーは、自分をゴミだと思い込み、逃げ出してしまう。ボニーのため、フォーキーを連れ戻しに行ったウッディは、通りがかったアンティークショップで、かつての仲間との運命的な出会いや、一度も愛されたことがないおもちゃを発見。一方、帰ってこないウッディとフォーキーを心配したバズたちも、2人の捜索に乗り出すが……。
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LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。