「とんねるずのみなさんのおかげでした」は、1998年に放送が開始され、とんねるずの冠番組として名を馳せてきた。バラエティ界のみならず、多くの有名俳優や海外からのゲストが出演するなど、フジテレビの看板番組としても地位を確立していた。
9月に放送された30周年スペシャルでは、石橋が「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」というキャラクターに扮したことで、LGBTへの差別を助長していると批判の的に。この件は、今回の番組打ち切りに直接の関係はないはずだが、世間と笑いのズレが少なからず生じていたことを露呈した。
一方、1996年に放送がスタートした「めちゃイケ」も、常に高視聴率を叩き出し、30%越えをマークする回も珍しくはなかった。ナインティナインの岡村がSMAPやEXILEのコンサートに飛び入り参加するなど、バラエティの枠を超えたチャレンジも多くの視聴者の心を捉えた。
しかし、そんな栄光も今は昔。最近のフジテレビは、視聴率の低下が深刻で、6月に社長に就任した宮内正喜氏は「大幅な番組改編」を示唆していた。その改変の枠にすっぽりとハマったのが、この2番組なのだろう。どちらの番組も、最近は1ケタ視聴率が続いていたのだから仕方がない。なんとかして、フジテレビを立て直そうとした結果なのだ。
この報道を受け、ナイナイ・岡村のインスタにはコメントが殺到。「番組が終わるなんて悲しすぎます」「とりあえずフジテレビに意見を送りました」といった番組存続を願う声が寄せられている。
しかし、惜しむ声が多くとも、視聴率に繋がらなければ仕方がない。後番組の情報は、今のところ出てはいないが、この決断には、フジテレビの焦りも感じられる。