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LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 ★インド女性のスーパーヒーロー!! 「パッドマン 5億人の女性を救った男」

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提供:週刊実話

 お仕事お疲れ様です。

 久しぶりのインド映画! 個人的には2012年に公開された『マッキー』が大好き。主人公の男性が恋のライバルに殺され、生まれ変わって復讐をする物語なのですが、なんと、その生まれ変わりがハエ! もう、それだけで面白そうでしょ? まだ見ていない方は、ぜひレンタル屋さんでチェックしてほしいです。

 さて、今回の作品はもう少し真面目ですが、もちろん、インド映画らしい勢いとユーモアは期待を裏切っていません。そして、なんと、スーパーヒーローのお話。スパイダーマンでもなく、バットマンでもなく、『パッドマン』です!

 パッドマンと聞いて、“誰!?”と思われた方がほとんどでしょう。そう、女性の生理用ナプキンが高額だった頃、自分の愛する奥さんにリーズナブルで良質のナプキンを必死で作った男性の話なんです。女性たちにとっては、まさにヒーローですよ。奥さんだけでなく、5億人の女性を救った男! 愛する人のために本気で頑張る、ハートフルに溢れた1本で、私も、“こんなに愛されたい”と思ってしまいました。

 周りから変な目で見られながらも、ナプキンの試作品を作る主人公のラクシュミ(アクシャイ・クマール)。当時のインドでは、まだ女性の生理が“汚れ”とみなされ、デリケートなことでした。そんな中、毎日夢中になって綿と布とを重ね、いろいろと試します。

 ズボンを穿くと透けてたり、モッコリと目立ったり、自ら鏡でチェックしたりしながら、漏れるかどうかも実験。もちろん、最初はうまくいくはずもない。でも、少しずつ目標に向かう彼がカッコいい!

 この作品には、いろんな“へぇ〜”が含まれています。日本はとても恵まれている国で、ナプキンの種類や形など、様々なものが豊富に売っています。しかも、そのすべてが納得の値段。それに対しインドでは、チキン焼きそばが32ルピー、ドリンクが5ルピーの時に、ナプキンが55ルピーというから驚き! ドリンク代の11倍ってことは、今の感じだと1000円くらい! だから女性はみな、布で作ったり、洗って何度も使ったりしていたんです。

 インドでは、性を正面から取り上げた作品が非常に少ないけれど、そのタブーを破ったのがこの作品。中でも、必死になる主人公の姿と、後半のスピーチは必見。

 そのスピーチには、仕事で成功するためのヒントや、働く原動力が隠れているはずです。

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■「パッドマン 5億人の女性を救った男」
監督/R・バールキ 出演/アクシャイ・クマール、ソーナム・カプール、ラーディカー・アープテー、アミターブ・バッチャン 配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 12月7日(金)TOHOシネマズシャンテほかにてロードショー。
■インドの小さな村で新婚生活を送る主人公の男ラクシュミ(アクシャイ・クマール)は、貧しくて生理用ナプキンが買えず、不衛生な布で処置をしている妻・ガヤトリ(ラーディカー・アープテー)を救うため、手作りすることを思いつく。研究とリサーチに明け暮れるラクシュミは、村の人々から奇異な目で見られ、数々の誤解や困難に直面し、ついには村を離れるまでの事態に。それでも諦めることのなかったラクシュミは、彼の熱意に賛同した女性パリーの協力もあり、ついに低コストのナプキンを大量生産できる機械を発明するが…。

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LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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