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競輪穴男列伝 潜在能力があるだけに追い続けたい鈴木一央

 デビュー戦の福井は(1)(1)(2)とまずまずの鈴木一央(福井・63期)。だが、S級に上がってGI、GIIの出場斡旋を受けるまではちょっと時間がかかった。02年3月のいわき平FI戦で同県の市田佳寿浩の先行を追い込んで優勝してから、持ち味の差しの良さが生きている。

 当時の市田は鈴木ではとても差せないと思われたのか、ラインの裏目で2290円もついている。俗にいう裏目千両どころではない。
 04年の観音寺・西日本王座戦は予選1着。前反祐一郎―小林豊の広島ラインに乗り換えてバック3番手からまくり追い込み、2着に近畿ラインの門野匡秀(滋賀)が流れ込む鋭さを見せ、6890円の高配当を穴ファンにプレゼントしている。
 鈴木の持ち味は中団にいて最終回は3、4番手に乗り換えるレース。そこから前の掛かり具合を見ながらまくり気味に仕掛けていくレースで、近畿ラインとか中近ラインとかについても、3番手だけに遠慮せずに踏めることだ。しかもタイムが上がってからの方が伸びる脚がある。
 05年の松戸日本選手権。(7)(3)(1)(3)だったが、3戦目の特一般では、永井清史(岐阜)をジャンで叩いた沢田義和(兵庫)古原勝己(大阪)について、33の短い直線を一気に伸びて鈴木―沢田の車券は2車単で1万8910円の高配当になった。
 近畿ラインも沢田―古原の裏表は買えるが、鈴木の頭までは気が付かない。鈴木のまくり追い込み…前がペースダウンならまくってしまう脚質を飲み込んでいないとなかなか狙えないが、鈴木にはバックからのまくりという意外性もある。
 今年3月の平塚FI初日選抜。6番車で松本一成(新潟)の先行を追い込み2万780円と穴ファンを喜ばせたが、5月5日の岐阜FIで失格してからトーンダウンして、地元福井FIでも落車再乗と今一つツキがない。7月から新しい期が始まるだけに、気合いは変わってくるだろう。
 弟子の田中俊充(76期)は一時S級に上がったが、いまはA級に収まっている。ただ、まくりは強烈だ。田中に再度S級でがんばってもらう意味でも、師匠の鈴木がもう一度「範」を示さなければなるまい。
 7月は松阪FI、岐阜FI。前回は失格した岐阜だけに、名誉挽回のまくり差しを見せてほしい。本来はGIIIあたりで人気薄の時の気楽な走りが出来る時が狙い目だが、まずはこの中部地区での動きを見たい。
 とにかく潜在能力があるだけに高配当を出してくれることを期待して追い続けてみたい。福井は近畿ラインといっても割にマイペースの選手が多いことも頭に入れておきたい。

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