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痛み悩みの相談室 こむら返りの治療と予防法

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提供:週刊実話

 こむら返りの応急処置は、つっている筋肉を、痛いのですが、ゆっくり伸ばします。どうしてもつった筋肉が戻らない時は、シャワーで温水をかけたり、蒸しタオルで温めると治る場合があります。治ってからも痛い場合は、つった筋肉を温めたり、湿布をしたりします。筋肉の不全断裂(肉離れ)を起こしているような時は、激しい運動を控えて数週間かけて徐々にストレッチを増やすようにします。強く揉むとかえって筋肉を傷めます。

 予防には、体操やストレッチが効果的です。就寝中や夜明け前に起こりやすい時は、風呂上がりや寝る前に関節を軽く動かしてつりやすい筋肉を伸ばしてください(ストレッチ)。寝る前に湿布を貼っておくのもお勧めです。薬剤としては、漢方薬の芍薬甘草湯が有名です。こむら返りが夜間や夜明け前に起こる時は、就寝前に1包飲んでおくと、予防につながります。

 また、芍薬甘草湯は即効性があるので、こむら返りが起きている最中に服用しても数十秒から数分で効果が出ます。こむら返りになりやすい人は、ベッドの横やカバンなどに入れておき、いつでも服用できるようにしておきましょう。

 ただし、飲みすぎると水がたまってむくみが生じたり、低カリウム血症になったりする恐れがあるので、医師とよく相談してから服用してください。

 また、こむら返りの原因となる病気があるときは、その改善を最優先に心がけましょう。

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監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPはhttps://ijiri.jp

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