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福島テレビオープン(オープン、芝1800メートル、21日)アルコセニョーラ 夏女が福島で本領発揮

 今週からみちのくシリーズ、夏の福島競馬が開幕する。オープニングは「福島テレビオープン」(芝1800メートル、21日)。七夕賞の前哨戦となるだけに好メンバーがそろったが、主役を務めるのは夏女アルコセニョーラだ。福島記念、新潟記念と重賞を2勝。ローカルの女王といえば、この馬の代名詞といっても過言ではない。得意の夏を迎えて体調もうなぎ上りで、チャンス到来だ。

 “ローカルの女王”の異名を取るアルコセニョーラが今年の夏も大いにブレークしそうだ。
 重賞2勝はいずれも牡馬相手に挙げた福島記念(2007年)、新潟記念(08年)と、まさに真骨頂。特に新潟記念では春の天皇賞馬マイネルキッツを2馬身突き放すベストパフォーマンスを披露している。
 大好きな夏を迎えると、心技体の三拍子がそろい120%の力を発揮できるのだろう。「例年、ローカル開幕と同時にグングン調子を上げていくんです。得意の舞台だし、今年も頑張ってくれるでしょう」と畠山助手も期待に胸をふくらませている。

 前走のヴィクトリアマイルは女傑ウオッカの前に14着と完膚なきまでにノックアウトされたが、不向きのマイルでは仕方のない結果。敗因は歴然としており、陣営は気持ちを完全にリセットしている。「ここ(福島開催)から仕切り直しですよ」と同助手も決意を新たにしていた。
 調整過程も順調そのもの。それを証明するかのように、1週前追い切り(11日)は主戦・武士沢騎手が騎乗し、南Wコースで5F66秒9→52秒5→39秒2→12秒3(G前仕掛け)をマーク。直線の伸び、馬体の張りとも文句なしで、好仕上がりをアピールしている。
 「反応はすごく良かった。これならレースが楽しみですよね」と武士沢騎手からも状態の良さに笑顔がこぼれた。
 福島牝馬S(2着)→ヴィクトリアマイルと、ローテーションは昨年とまったく同じ。昨年の福島TVオープンはカネトシツヨシオーの4着と敗れているが、調子のバイオリズムは「今回の方が数段いい」(同助手)。
 このあとの青写真もすっかりできあがっている。「七夕賞から新潟記念へいく予定。最初が肝心なので、勝って弾みをつけたいですね」と畠山助手。
 褒賞金5000万円がかかる“サマー2000シリーズ”総合優勝に向けて、夏女アルコセニョーラの戦いの幕が、いよいよ切って落とされる。

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