現在は、各社にそのブームは飛び火し、百花繚乱、玉石混淆(?)の様相を呈しているようだ。
…たとえば、超かさばるバック、応募して全員に靴下が当たる、それからギャル雑誌になると、どくろのミラーやつけまつげなどの化粧類、また、各社着るものは決して珍しくなく、帽子にビーチサンダルにかわいいスリッパなどが、付録につく。
結果安い雑誌もあれば、思い切り2000円付近に近づいてしまっている雑誌もあるのだ。
売る側の反応は、
「ブランドによっては、まったく売れないものもありますよ。あと書店はコンビニさんにお客を取られていますからうちもそれほどでも…」(虎ノ門の書店)
というものもあれば、
「雑誌をゴミ箱に捨てていく方もいます」(コンビニ店員)
という声まであった。
そんな付録ブームのいっぽうでは、婦人雑誌の健闘も気になる。扇子やペットボトルホルダーは男である筆者も結構ほしい。実際ネットには、
「好きなブランドの付録目当てで買ったけど、特集が40代向けでババくさいので本は読んでない」
という女性からとみられる書き込みもあり、失礼な話ではあるが、一応購買層の拡大には貢献しているようだ。
それから男性誌はどうか。
かの宝島社は、男性ファッション誌《smart》に毎号付録をつけている。女性誌同様に、最初に書店に配布したぶん以外は一切増刷しない戦法だが、
「バックナンバーはまったくありません。書店さんに残っていればご購入いただけますが…」(販売担当者)ということ。
一方、某他社の人気男性ファッション雑誌はというと、
「付録のついた○月号のバックナンバーは、残っています。それと付録は毎号つけているわけではありませんね」
ということで、やはり前者に一日の長がありそうである。
また、車の雑誌にトランプがついているケース、萌え雑誌にブルマ相当の品(笑)がついているケースもある。
小学生のとき雑誌付録の幻灯機にワクワクした世代にも(学研は現在も大人向けの科学付録ビジネスが好調だ。)、そんなことは知らない世代にも、まだまだ付録ブームは続く気配だ。