メジャーでプレーしたのはわずか1週間。昇格後、即3試合にスタメン出場したが、残した成績は12打数無安打1打点で、3失策の惨たんたるもの。その後は控えに回り、途中出場もなかった。
マイナー降格の理由は、故障者リスト(DL)入りしていた内外野をこなせるトレバー・プルーフ外野手が復帰し、登録枠を開ける必要が出たため。
ロン・ガーデンハイアー監督は「自分を証明しようとして、必要以上に頑張りすぎたのかも…。たった3試合だが、しなければならないことができなかったし、それは彼自身も分かっている」と、手厳しいコメントを残した。無安打もさることながら、3試合で3失策という守備面でのまずさが、降格を決定的なものにしたのは間違いない。
9月には登録枠が広がるが、テリー・ライアンGMは「マイナーで頑張れば、9月に上がるチャンスはある」と話したが、今回のテストで不合格のらく印を押された西岡に、再昇格の機会が訪れる可能性は低いのではなかろうか。
ポスティングシステム(入札制度)で、落札額約533万ドル、3年契約約925万ドルの総額約1458万ドル(当時のレートで約12億円)の大型契約を結んで、鳴り物入りで入団した西岡だが、もはや、その扱いは厄介なお荷物状態。
しかし、契約があと1年余残っている以上、戦力外にすることもできないのが、ツインズにとっては頭が痛いところ。ツインズとしては、決して安くはない西岡の年俸を保障した上で、引き取ってくれる球団があれば、すぐにでも放出したいのがホンネだろう。引き取り先がなければ、体制が変わって、西岡への評価が再び上がらない限り、来季もマイナーでの生活が続くことが目に見えている。
(落合一郎)