2020年東京オリンピックの公式エンブレムのデザインを手がけた佐野氏。7月24日にデザインが公式発表されたが、ベルギーのグラフィックデザイナーが自身の手がけたロゴデザインと酷似していると指摘し、IOC(国際オリンピック委員会)を提訴。現在、国際的な問題に発展している。その状況の中、ネット上では佐野氏が盗用したとされる作品が次々と指摘され、サントリービールのキャンペーン用トートバッグのデザイン盗用疑惑が噴出。佐野氏側はホームページで一連の騒動に関して謝罪し、事務所のスタッフが「トレース」したと釈明している。
太田は「佐野さんもさぁ…、みんな見つけすぎなんじゃないの。そんな見つけることじゃないか。ね、見つけんのに必死だろ、みんなさぁ…落ち着こうよ」と開口一番。「いいじゃねぇか、あんなトートバックぐらい」とギャグ混じりに盗用問題に触れた。
太田は「現代アートってそもそも僕理解できない」と示したが、あくまでも「個人的なセンス」と説明。そして、「例えば、『写真をコラージュしたらどうなんの?』とか。写真の中に看板が写ってたら、それはその人のデザインでしょ!? でもそれはどうなのかねって」と問題点を指摘し、「トートバッグは結局そこに街にあるものを入れるっていうコンセプトで別モンだと考えているのかなって。俺は全然別にいいとは思わないけども…」と自身の考えを明かした。
太田の意見に相方の田中裕二も「分かる」と同調し、「確かに写真で街の看板みたいなのはよくある。それをプリントしたTシャツみたいなのがあるとすると、その場合はどういう扱いなのか」と考えを示した。太田は「カメラマンだって写真だって街の風景見てそれ自分の作品だっていうけど、その中に実はいっぱい他の人のデザイン入ってるんだよ。そこらへんの線引きは難しいんだけど…」と“盗用問題”で最も判断が難しい問題について触れた。
その後もコラージュとオマージュの違いについて議論が発展。2人はお笑いのネタも他人がすでにやっているネタを利用していると認めつつ、田中は「良い悪いとかは俺らが決めることじゃないし、要は他の所でこういうデザインで私考えましたっていう作品が、ネット上でいっぱいあるじゃない!? それを無断で持ってきて、たとえば角度を変えてプリントしたTシャツにしちゃったら…」と疑問を投げかけると、太田は「著作権だろ? フリーのカット集みたいなのあるじゃない。ああいうのは使っていいワケでしょ。ああいうのを佐野さんが使ったら怒られるのかね」と返答。田中は「いや、たぶんそれは大丈夫じゃない?」と激しい議論が交わされたが、結局明確な答えは出なかった。