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佐々木健介引退で所属団体は活動休止

 タレントとしても活動するプロレスラー・佐々木健介(47=DIAMOND RING=以下、DR)が2月13日、現役引退を表明したが、所属するDR(北斗晶社長)は団体としての活動を事実上休止する。スター選手が健介一人しかいなかった同団体にとって、活動休止はやむを得ない選択といえる。

 3月4日、会見を開いたDRは、同9日に埼玉・吉川市の道場で行われるホームタウンマッチを最後に、自主興行を凍結することを発表した。

 健介の他に、中嶋勝彦、梶原慧、北宮光洋と3人の所属選手がいたが、中嶋は一人でDRに残留し、他団体のリングに上がる。梶原はプロレス以外の仕事への挑戦を希望し、2月11日付で契約を解除し退団。北宮は4月から、DRと交流が深いプロレスリング・ノアに移籍する。

 健介は愛弟子の中嶋に対して、メジャー団体への移籍を勧めたが、本人はそれを固辞し、DR所属を名乗り続けることになった。今後は主戦場のノアを中心にファイトする予定。

 社長の北斗は今後の興行活動について、「どこかで勝彦(中嶋)がDRの大会をやろうといえば、会社は全面バックアップする。それが明日になるのか、1年後、5年後、10年後なのかは分からない」とした。

 DRは健介オフィスの名称で、05年11月に創設された。07年2月11日、東京・ディファ有明で団体として旗揚げし、12年2月に団体名を現在のDRに改称した。創設から約8年、団体旗揚げから7年が経ったが、エースの引退により、ひとまず休眠状態に入る。

 なお、引退した健介は3月7日から明治座で開演となる「欽ちゃん奮闘公演 THE LAST ほめんな ほれんな とめんな」で初の舞台に挑戦し、新たなスタートを切る。
(落合一郎)

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