9月16日、両ドラマはともに最終回を迎え、「リスクの神様」第10話は視聴率4.7%(数字は以下、すべて関東地区)、「花咲舞」第11話は14.8%で終えた。
99年7月期の「ザ・ドクター」(TBS)以来、実に16年ぶりに連ドラ主演となった堤は、3月までNHKの朝ドラ「マッサン」に出演。脇役ながら、重要な役どころで存在感を発揮したばかりで、久々の連ドラ主演のタイミングは悪くはなかった。共演陣も、戸田恵梨香、森田剛(V6)、古田新太、志賀廣太郎、山口紗弥加、満島真之介、吉田鋼太郎、小日向文世らの豪華キャストだった。
しかし、初回から7.0%とズッコケると、以後、視聴率はドンドン下がり続け、第5話では5%割れ(4.8%)。その後、1度も5%を超えることはできず、第7、9話では3%台を記録。全話平均は5.09%と悲惨なもの。同じフジの「HEAT」(AKIRA主演/火曜午後10時〜)=平均4.12%=の低迷ぶりが目立ち、それに隠れるような格好になったが、終わってみれば、「HEAT」と大して変わらなかった。
一方、昨年4月期に続く第2シリーズとなった「花咲舞」は初回=14.7%でスタート。最低は第2話の12.9%で、終始安定した視聴率で推移。最高は第7話の15.6%で、第9話(15.0%)、第10話(15.1%)でも15%超え。10分拡大となった最終回は14.8%にとどまったが、全話平均は14.47%。「リスクの神様」とはトリプルスコア近い大差がついた。また、「花咲舞」は今クールの民放連ドラでぶっちぎりのトップの座を確定させた。
第1シリーズの平均16.0%には及ばなかったものの、今シリーズも好視聴率をマークしたことで、“鉄板ドラマ”の地位を確立。日テレとしては、杏を口説き落として、なんとしても第3シリーズの放送にこぎ着けたいところだろう。
(坂本太郎)