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ノア 秋山が指令 小橋が鉄人28号になる

 プロレスリング・ノアの“鉄人”小橋建太に新異名が授けられた。11日に都内の同事務所で秋山準と会見に臨み、次期シリーズ最終戦(12月6日、日本武道館)GHCタッグ王座に挑戦することを発表した。じん臓がんから復帰後、初のタイトルマッチを前にパートナーの秋山から“ロボット扱い”され、頭を悩ませている。

 鉄人がいよいよGHCタイトル戦線に戻ってくる。
 小橋は2006年6月にじん臓がんの手術により、タッグ王座の返上を余儀なくされた。あれから約3年6カ月。「ベルトを持ったまま返上することになって、『ケジメをつけないといけない』と思ったし。病気で返上したということだから余計に引っかかるものはあったと思う」とタイトル挑戦を決意した。
 7日の健介オフィス越谷大会で潮崎豪&齋藤彰俊を下し、初防衛に成功した森嶋猛&佐々木健介に復帰戦を行った思い出の地、武道館で挑戦することが決定。秋山とのコンビは、全日本プロレス時代に世界タッグ王座を獲得して以来10年ぶりの復活となる。

 秋山とはこれまで戦い抜き、お互いを理解し合ってきたからこその再結成。「ファンが楽しみにしてくれるのであれば、それが一番のやりがいでもあります」。否が応でも気合が入る。
 だが、その一方で鉄人は「コンビネーションとかは問題ないけど、問題があるとすればオレかな。(復帰してから)初めてGHCのベルトに挑戦するからね」とタイトルマッチのブランクを懸念。そんな一抹の不安を吹き飛ばしたのが、秋山のひと言だった。
 「オレのコントロールが効いて、誤作動起こさなければいい勝負ができると思う。鉄人じゃなくて鉄人28号。レバーを前に押してるのに、後ろに進まなければ」とまさかの新異名を命名してしまったのだ。
 これには、さすがの鉄人も「それが問題といえば、問題」と苦笑いを浮かべるしかなかった。「それでも「これから何度も挑戦するけど、この一戦に懸ける思いはラストチャンスのような気持ちで」とベルトに対する思い入れは人一倍強い。
 小橋がいよいよ最前線で暴れ回る。

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