オリックス秋季キャンプ(高知市東部野球場)最終クール4日目。韓国のLGツインズと練習試合が行われた。
オリックスは、来季より先発転向が予定されている小林が先発し、2イニングを登板、無失点に抑える。2番手の鈴木優も、2イニングを無失点で切り抜けるが、3番手の澤田が、LGの郭に一発を浴びてしまう。しかし、その後を育成の榊原、ルーキーの山本、そして、今季阪神から移籍した金田が無失点の好投。打線は、今季途中に投手から野手に“再転向”(ドラフトでは外野手指名)を果たしたルーキーの根本が、猛打賞2打点の大活躍。4回にLGのミスも絡んで6点を奪取すると、8回には杉本にホームランも飛び出し、14安打11得点の猛攻で圧勝した。
試合後、福良淳一監督は、満足気な表情を浮かべながら、「根本の身体能力は凄い。足も速いし、楽しみですね」と話すと、3者連続三振を見せた山本について、「こんなこと勝手に言ったら、ピッチングコーチに怒られちゃうかもしれないけど」と前置きをした上で、「1イニングならスピードもあるし、変化球で三振も取れる。あんなピッチングを見せられたら、中(リリーフ)で使ってみたくなっちゃいますね」と山本を絶賛。海外FA権を行使した平野がメジャーに移籍した場合、新守護神候補の1人として山本が入る可能性を示唆した。
■選手談話
根本薫外野手
3安打2打点の活躍
「まだまだです。野手に転向したことで、とことんやってやろうと思った。攻守の課題を克服して、持ち味の身体能力を活かしていきたい」
山本由伸投手
8回表、3者連続三振の快投
「キャンプで追い込んだ結果が出たと思います。キャンプでは体力面を強化しました。まだ、満足できてないので、満足できるところまで持っていきたいですね。来年の春から、しっかり出来るように準備も強化もしていきます」
取材・文/どら増田(オリックス番ライター)
写真/舩橋諄