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【ドラマの見どころ!】もう、『はぐれ刑事純情派』のやっさんが見られないのが寂しい。『はぐれ刑事純情派』最終回スペシャル

 一週間のドラマの見どころをお届けするコーナー、【ドラマの見どころ!】。連続ドラマ、単発ドラマ、昼ドラ、韓流、海外、記者の気のまま思うままにドラマをリサーチしていきたいと思う。秋から始まった連続ドラマはほぼ最終回を迎え、いくつかのスペシャルドラマを放送中。その中で、テレビ朝日の人気シリーズ『はぐれ刑事純情派』が26日放送の最終回スペシャルをもって完全に完結となった。団塊の世代を楽しませた人気シリーズの幕引きに、ひとつの時代の終わりを感じる。

 ■『はぐれ刑事純情派』最終回スペシャル(26日放送)
 女性弁護士殺害事件の容疑者として浮上した北原(佐藤アツヒロ)は、かつて安浦(藤田)と元同僚の晴子(岡本麗)が逮捕し、更正させたと青年だった。そして別の殺人の被害者男性への殺害の動機をも疑われた北原は、思いを寄せる女性と共に自身の故郷へ逃避する。悲しい母との思い出と自身の葛藤、それらが事件の真相を握る。北原の更正を信じていた安浦は、自らの刑事人生を懸け、辞職覚悟で事件解決に挑むが…。

 1988年にスタートした『はぐれ刑事純情派』は、東映が製作しテレビ朝日系列で放送する刑事ドラマの「特捜最前線」(二谷英明主演)の終了後、人気回復の思案の末に同局人気時代劇・「必殺シリーズ」で長らくお茶の間に定着していた藤田まことを主演に据えてスタートしたのがいきさつである。
 出世の見込みがない“やっさん”こと安浦刑事の藤田まこと、梅宮辰夫の警視、島田順司の警部など男性陣キャストと、バー「さくら」のママの真野あずさ、娘役の松岡由美と小川範子という女性陣キャストのおなじみレギュラーが、ドラマの甘辛シーンを上手く盛り上げ、新人刑事として吉田栄作やケイン・コスギなど、その時の旬な若手を起用し話題になった。
 刑事ドラマにありがちな拳銃の携帯や発砲、格闘シーンがほとんどなく、概して「犯罪の裏にある人間の弱さ・愚かしさを的確に見抜く」安浦刑事の捜査は、当時「あぶない刑事」など“トレンディ刑事ドラマ”の隆盛期だったにも関わらず、人気を集め、常に高視聴率をマーク。ハイペースでシリーズ化され、映画化もされた。後に『相棒』などのテレビ朝日の刑事ドラマ・シリーズのスタイルを確立したのもこのドラマの影響が強い。

 強い正義感と温かい心で、犯罪に苦しむ人達の捜査に当たっていく藤田の安浦刑事は、時代に流されない刑事ドラマの主人公として20年続く長期シリーズに相応しく、幅広い年齢層の支持を得た。今回の最終回スペシャルも、派手さは無く、実にやっさんらしい幕引きであった。ひとつの時代の終わりを感じる。
 一貫して『はぐれ刑事純情派』シリーズの主題歌を担当したのが堀内孝雄。叙情的な堀内の歌が、しみじみした大人のドラマを盛り上げていた。

 もう、『はぐれ刑事純情派』のやっさんが見られないのが寂しい。
(コアラみどり)

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