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やっぱり騙された私が悪いの? 著作権法違反でお縄になった元文壇バー勤めの才媛の非常識度

 なまじ学歴があっても常識に(?)がつくのがキャバ嬢。 
 中学入試でフェリス女学院に入学、大学は文学部英文学科に学んだ才媛でもある、篠本琴音さん(仮名・28歳)。
 現在、六本木のキャバクラ『D』に勤務する彼女が、とある事件の当事者に仕立て上げられそうになったのも、一重に常識のなさと無知が原因だった。
 そもそもフェリス…しかも中等部からの“純粋培養”といえば、超お嬢様の称号である。職業に貴賎はないとはいえ、そんな何不自由ない上品なお嬢様が、なぜ今お水? と誰もが疑問に思うところだが、これまたお嬢様学校ではよくあることだという。
 「お嬢様って言ったって、財閥なわけじゃないし、苦労人とか成金の親が見栄張って入れたがることも多いから。色々世の中分かって来て、二十歳過ぎて反抗期になっちゃう子多いんです。大学だと、一般入試の子もすごく多いからその子たちが、外の風を運んでくるし。サークル活動とか、ボランティア、あと合コンで自我に目覚めちゃう」
 そこで手っ取り早く夜遊びだ、彼氏だ…となるわけだが自由になるお金がない。お小遣いもいっぱい貰っていそうだが、これが残念ながら使えないお金なのだ。
 「現金でくれればいいのに、カードなんです。好きなだけ使えるけど、これだと明細が親に届くから、いちいちチェックされたり、詮索されるんです。結局使えない場合もあるでしょう。だから、みんなゼミだとかウソついて、エスコートレディや、クラブ嬢とか、割のいいバイトを始めちゃうんですよね。私もソレ」
 彼女の場合は高級ホテルで開催されるレセプションや企業のパーティーのエスコートレディをしていた。

 とある文学賞の受賞パーティーに出席した際のこと、そこで直木賞作家のI・Iに麻布の文壇バーのママを紹介されバイトを始めたのが、水商売に入るキッカケだった。
 「とにかく作家先生というのはエロくてエロくて嫌い。お触りどころか下着の中に手を突っ込んで来るような人ばっかり。一言目には自慢、二言目には愛人にならないか。ですよ。私、日本文学専攻じゃなくてホント良かったと思いましたもん」
 早々に文壇バーはやめ、大学卒業後は、家出同然にうちを飛び出し、銀座のクラブに勤め始める。
 しかし、どうも高級クラブに向いていないのか、いまいちパッとしなかった。店のママの推薦で何段か敷居の低い六本木のクラブを紹介され、その店からは、さらに敷居の低いキャバクラを紹介され…どうも大衆的な方が落ち着くことが本人にも分かって来たようで、現在のお店ではなかなかの人気ぶり。

 とまあ、ここまでは下がり目ながらも幸せに暮らしていた琴音さん。さらにトキメく出会いもあった。
 「大学時代、英会話サークルのボランティア活動で、高校生に英会話を教えてたんです。その時の教え子とお店で再会したんです。自動車メーカーに就職したばかりの新卒君」
 何度か通われるうち、教え子という気さくさから、休日デートもするようになった。
 「昔は全く恋愛対象じゃなかったけど、今なら4歳の歳の差はどうってことないでしょう。1回エッチしちゃったら、彼が私の部屋に転がり込んで来て、同棲状態」
 この彼、高校生の頃からバカだったが、そのバカはまだ治っていなかったと見え、くだらないサイドビジネスに手を染め始める。

 カーナビのソフトをコピーし、それを販売し始めたのである。もちろん違法。
 「その時はそんなもん売れるんだ〜くらいにしか思ってなかった。興味なかったし。彼は私のパソコンでせっせとコピーしてましたね。最初は彼の友達とかに売ってたみたいだけど、結構売れ行きがいいからって、ネットオークションに出して一気にさばいちゃおうと思ったみたい」
 ネットオークションに出したのがマズかった。たった3枚売ったところでお縄に。
 オークションの出品者名こそバカ彼氏だったものの、IDも送り主の住所も琴音さんのもの。これでは共犯と思われても仕方がない。
 「著作権法違反で私も彼も逮捕されて新聞にも載っちゃった。私は取り調べで事件に関与してないって分かってもらえたけど、彼は前科者。会社もクビになって今ヒモ状態ですよ。ゴロゴロぶらぶらしててホント迷惑!」
 文壇バーにも勤めたことのある才媛が、著作権法違反で逮捕とはなんともトホホである。“飼うペット”のオツムの容量にも注意しないと、とんだとばっちりを食うこともある。

*写真は本文とは関係ありません

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