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シネマレビュー「レイン・フォール/雨の牙」

4月25日(土)丸の内ルーブルほか全国ロードショー
配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 レインは、国土交通省の高級官僚である川村の心臓に埋め込まれたペースメーカーを携帯で操作し狂わせた。しかし、川村が持っているはずのメモリースティックはどこにも見当たらなかった。そして、レインはCIAをはじめ、見えない敵から追われる羽目になる。いったいなぜ? メモリースティックには何が隠されているのか?

 日系アメリカ人の暗殺者ジョン・レインが、自分が狙われていることに気付き、その理由を解明し、敵と決着をつけるというストーリー。元CIA工作員という経歴を持ち、日本滞在歴も長いバリー・アイスラーの処女作「雨の牙」が原作。監督・脚本は11年に渡って日本で暮らしていた経験をもつオーストラリア出身の新鋭監督マックス・マニックス。主演は椎名桔平。
 派手なアクションシーンがなく、ストーリーが売りの映画のようだが、複雑でわかりにくく、しかもリアリティーが感じられなかった。
 CIAアジア支局長・ホルツァー役を日本映画は初出演となる名優ゲイリー・オールドマンが演じているのだが、見せ場といえるシーンがないのも残念だ。

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