昨年8月に公開された映画『検察側の罪人』に主演した木村拓哉は、嵐の二宮和也と共演し業界内をザワつかせた。TOKIO同様、嵐とSMAPは長年、『NHK紅白歌合戦』のような大型音楽番組以外での“共演NG”説は、長らく業界内ルールと噂されてきたのだ。
これまであった“派閥”が解消されたともいわれ、異例尽くしが続出する最近のジャニーズ事務所。だが、いまだに木村が“垣根”を越えられない元事務所のエースがいるという。
木村というと、2016年12月に解散した元SMAPのメンバーであり、ジャニーズ事務所の看板として絶大な人気を博した。87年11月に同事務所に入所した木村は、ジュニア時代に当時人気絶頂だった光GENJIのバックダンサーとして活躍していた。
ところが、光GENJIの中心的存在として一世を風靡したタレント諸星和己と木村の間には不仲説が存在しているようだ。
解散したSMAPだが、当時グループの存続を宣言し謝罪する会見を行った際、諸星が翌日に会見を「何かのお葬式?」と揶揄した。諸星の古巣『光GENJI』と『SMAP』の間には、常に明暗が分かれる因縁があったという。
デビューするや一躍トップアイドルとなった光GENJIのバックで『スケートボーイズ』として踊っていたのがデビュー前のSMAPであった。やがて、SMAPの大ブームとともに光GENJIの人気は低迷していき、95年に解散へと追いやられた過去があったのだ。
当時、とにかく目立ってしまう木村に対し、光GENJIのメンバーから厳しい言葉を浴びせられていたという噂もある。光GENJIのメンバーは、観客の視線を集めてしまう木村の存在に警戒していたのではと報じられている。
特に、グループの中枢的な存在である木村と諸星との間では、因縁のバトルが繰り広げられていたという。
「諸星から“舎弟扱い”された木村は、かばん持ちや運転手まで経験させられていたようだ。『先輩の助言は絶対』という、当時の縦社会に従い、散々な屈辱を木村は人一倍味わったという噂を聞いたことがある。木村は苦労した下積み時代をバネに絶対に見返してやるという信念があったからこそ長年に渡って第一線を走り続けていられたのだろう」(芸能関係者)
さらには、木村の妻であるタレントの工藤静香を巡って、“犬猿の仲”といわれる両者の関係に拍車がかかったとの情報もある。
「当時の人気アイドルだった工藤と、手当たり次第に女性アイドルと豪遊していた諸星が交際していたという噂があったようだ。もっぱら、諸星の“性豪伝説”は業界では有名な話だった。工藤と結婚した木村に対し、諸星は『俺のお下がりと結婚した』と周囲に暴言を吐いていたという噂まで出回ったみたいだ」(芸能ライター)
当然、木村のはらわたは煮えくり返っているであろう。
「ジャニーズから干された諸星は、SMAP解散騒動時にマスコミに『新しいメンバーに入るよ』と応えたようだ。当然、諸星は非難の的となったのだが、先輩を“軽はずみなギャグ”と表現したメンバーに対し、怒りの頂点に達した木村には誰も近づけないほどだったという」(テレビ関係者)
一時代を築き上げた者同士、さまざまな思いがあるだろう。退所した諸星は、ジャニーズとの共演は“NG”とされているようだ。あれから30年以上の時が経ち、お互いの立場にも変化があった。ジャニーズを代表した両者の共演する姿を望むファンは少なくないだろう。