そんな香取だが、SMAP解散ののち2017年9月、ジャニーズ事務所を退所したのは誰もが知る話。退所後も人気は変わらないが、香取同様、過去にジャニーズ事務所を退所して大活躍している有名人は意外にも多い。
歌手・郷ひろみは、ジャニー喜多川の目に留まり、即座にスカウトされた。しかし、入所から4年余りで「仕事に対する考え方が事務所とぼくとでズレが生じてきた」(自著『たったひとり』より)と、退所を決めた。ジャニー喜多川は郷の移籍にショックを受け、倒れこむほどだった。
俳優の本木雅弘は元シブがき隊のメンバーだった。しかし、人気絶頂の彼らを解散に追い込んだのは、本木だ。もともと俳優志向が強く、アイドル業への興味を失って「辞めたい」と言い出した。俳優の道を選んだ本木は、数々の映画に出演し、名誉ある賞を受賞。映画界のみならず、日本を代表する俳優にまで上り詰めたのだ。
意外なのが、俳優の反町隆史である。反町は、光GENJIのバックダンサーを務めていた。しかし移籍した反町はモデルを経て俳優としてデビューする。その後、竹ノ内豊と「ビーチボーイズ」で共演し人気爆発。一世を風靡する俳優にまで成長した。あくまで仮の話ではあるが、ジャニーズで活動していたらTOKIOやV6のメンバーに抜擢されていたかもしれない。
また、森進一・森昌子元夫妻の長男でロックバンドONE OK ROCKのボーカル・Takaこと森内貴寛は元NEWSのメンバー。ジャニーズ退所後、徐々にバンドを育てていきワールドツアーも成し遂げた。親の七光りではなく、実力でのし上がった努力家でもある。
「ジャニーズを辞めると芸能界では生きていけない」という説もあるが、彼らはその噂を払拭した人物だ。特に、香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎の「元SMAP組」は、日本中から今後の活躍が期待されている。