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タレント転身への“売り時”逃した!? 競泳の寺川綾が現役続行へ

 ロンドン五輪の競泳女子で100メートル背泳ぎと400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得した“美人スイマー”寺川綾(27=ミズノ)が、現役を続行する意向であることが分かった。所属するミズノの上治丈太郎副社長が明らかにした。

 寺川は同五輪を現役生活の集大成として考えていたが、ここにきて心境が変化し、現役続行に気持ちが傾いたもようで、11月から練習を再開する。当面は来年4月の日本選手権に照準を絞る。日本水泳連盟の規定で、「ロンドン五輪でメダルを獲得した個人種目において、日本選手権に出場すれば、成績にかかわらず来夏の世界選手権の代表に選ばれる」とされている。従って、日本選手権に出場さえすれば、世界選手権での代表が確定する。ただ、16年リオ五輪を目指すかどうかは未定で、1年、1年様子を見ていく形となるという。

 ルックス、スタイルとも抜群の寺川には芸能界が早くから着目。現役引退の際には、タレント、モデル、スポーツキャスターへの転向がとりざたされていた。

 ロンドン五輪で競泳競技のコメンテーターとして、引っ張りだことなったのは、00年シドニー五輪、競泳女子400メートルメドレーリレー銅メダリストの田中雅美(33)。

 確かに田中も、現役時代は“美人スイマー”として名を馳せた。しかし、旬が過ぎた感は否めない。今年5月には離婚を発表しており、若干のイメージダウンはぬぐえない。ルックス、若さ、五輪での実績とすべての面で田中を上回る寺川の存在は、芸能界にとって、またとない逸材だった。

 五輪でメダルを獲って、即芸能界に転身すれば、話題性も十分で絶好のタイミングであったが、寺川は自らこの機会を封印した。これで、来年、ダメだったから引退→芸能界転向となっても、今ほどの値打ちはないだろう。寺川は完全に“売り時”を逸した恰好になる。
(落合一郎)

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