CGに頼るよりも実際のアクションにこだわったブラッド・バード監督、トムがとても熱心にイーサン・ホーク役に取り組み、ドバイにある世界最高層ビル“ブルジュ・ハリファ”から「ぶら下がる」ことにも捨て身の覚悟で決行したとエンターテイメント・ウィークリー誌に話している。
「あれはとても難しい撮影だった。大作だからいろんなところを動きまわる必要があったんだ。ライブアクションシーンもたくさんやったし、だから特殊効果は使わなかった。肉体的にすごくチャレンジだったんだ」「トムがぶら下がったんだよ! あれは特殊効果なんかじゃないぜ」
ピクサーのアニメ映画『Mr.インクレディブル』の監督もしたバード、アニメも大好きだが、前もってプランニングすることが少ないので初めてアクション映画のメガホンが取れて楽しかったという。
「アニメの素晴らしいところは、自分で全てのフレームについて完全にコントロールが出来るところだ。でも、それがアニメの最もジレンマな部分でもあるけどね」「とにかく全部について決定する必要があるし、全てにお金もかかるしね。どんな木なのか、それが車両基地なのかとか、トラックの横幅とかね、そのトラックは新しいのか古いのかとか、全部話し合う必要があるんだ」
「とにかく事前に予定する量っていったならば、とにかく空いた口が塞がらないくらいスゴイんだ。それに比べて、ライブアクションは奇跡の瞬間をカメラに収めようとすることだからね」
シリーズ第4作目となる『ミッション:インポッシブル−ゴースト・プロトコル』には、前作に引き続き主演のサイモン・ペッグのほか、『プレシャス』のポーラ・パットン、『ロスト』のジョシュ・ホロウェイ、『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーが出演。