search
とじる
トップ > レジャー > 宝塚記念追い切り ウオッカ ダービー以上のド迫力!

宝塚記念追い切り ウオッカ ダービー以上のド迫力!

 奇跡を2度起こす。牝馬として64年ぶりにダービーを制したウオッカが今度は正真正銘の最強馬を目指す。「第48回宝塚記念」(GI 阪神芝2200m 24日)の最終追い切りが20日、東西のトレセンで行われ、ウオッカが鋭い動きを披露。史上初、3歳馬の夏のグランプリホースへ、準備は着々だ。
 牝馬だから、3歳馬だから…杓子定規な常識などまったく通用しない。歴史を超越したウオッカがさらなる高みへ上ろうとしている。
 「ダービーの後は1週間程度、疲れが残ったけど、今はすっかり元気。順調にきましたよ」と村山助手はうなずいた。
 牝馬として64年ぶりにダービーを制覇。激闘の影響は最小限で済んだ。6月の前半は運動とプール調整でじっくりリフレッシュ。10日から坂路で時計(800m62秒2)を出し始めると、そこからは急ピッチだった。
 13日の1週前追い切りは坂路で800mを54秒8。特筆すべきはラスト400mだ。24秒1→11秒9とすさまじいまでの切れ味。間違いなく、王者にふさわしい迫力だった。
 そして、迎えた今朝の最終調整。四位騎手を背に坂路に入ると、馬場のど真ん中を力強く駆け上がった。ゴール前で鞍上が軽く仕掛けると、ラスト1Fは12秒1と抜群の瞬発力。醸し出すオーラはダービー以上といっても過言ではない。
 「馬体重は494kg。体も回復したし、気持ちの面もできている。ダービーが100点のデキならまったく同じ。今回も100点がつけられます」
 そのダービーは本当に強かった。素早く中団につけると、3コーナー過ぎの勝負どころから馬群を縫うように進出。ラスト3Fは33秒0とダービー史上最速の末脚で3馬身差もちぎってみせた。
 恵まれた点なんてひとつもない。長距離輸送への不安も乗り越えた圧倒的な強さが陣営を勇気づけている。
 秋には最高峰の凱旋門賞が待っている。その前に宝塚記念を選択したのも、現時点のウオッカの能力、そして将来の夢を見据えてのことだ。凱旋門賞では世界水準の古馬に挑戦しなくてはならない。ディープインパクトがいなくなった今の古馬陣を51kgで倒せるかどうかが重要な目安になる。
 「今回は古馬相手になるけど、負担重量は軽い。期待半分、不安半分。ただ、海外に向けてぶざまな競馬はできない」
 2着に敗れた桜花賞で悔しさをにじませた阪神。苦い思い出はすべて己の力で封じ込む。史上初、3歳馬の夏のグランプリホースとして、ウオッカは世界へ飛翔する。

関連記事


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ