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検察VS弁護人が大バトル 押尾学被告の公判はいつまで続くのか?

 一緒に合成麻薬を服用して容体が急変した女性を放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死など4罪に問われている元俳優の押尾学被告の初公判が3日、東京地裁で開かれた。芸能人初の裁判員裁判として注目を浴びたが、押尾被告は「合成麻薬を渡したことはなく、保護責任はありません。放置したわけではなく、私は無罪です」と述べ、遺棄致死罪と麻薬取締法違反(譲渡)を否認した。

 一般紙などによると、争点は亡くなった田中香織さんの救命可能性だが、「検察側が押尾被告の携帯電話の通話記録から、『田中さんの容体急変時にすぐ119番すれば救命できた』と主張。それに対し、弁護側は『被害者がMDMAを持ち込み服用したので被告に保護責任はない』、『死亡時刻は容体急変からあっという間だった』と述べるなど真っ向から反論した」(傍聴した記者)
 さらに、弁護人は、男性4人、女性2人の計6人の裁判員に「マスコミは押尾さんの悪いイメージを報道してきた。予断や偏見を排除してほしい」と異例の要請をしたうえで、「田中さんが過去に暴力団の組長と交際していたことなどを明かし、明らかに田中さんの悪いイメージを植え付けようとしていた」(同)という。

 初公判から激しい検察VS弁護人のバトルが展開されたが、「おそらく、両者とも一歩もひかず、最高裁までいくだろう」(司法担当記者)というが、控訴された場合、裁判員は関与しない。そのため、「いくらスピード化されたといっても3年はかかるはず。これまで押尾被告は7回保釈請求して認められていないので、今後も認められることはないだろう」(同)
 先日、一部月刊誌に掲載された“獄中ノート”に「死に物狂いで無罪を勝ちとる」とつづっていた押尾被告。裁判員裁判で下された刑すんなり受け入れて罪を償うとは思えないだけに、公判は長期化しそうだ。

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